ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業
事業・プロジェクト概要
第4世代移動通信システム(4G)と比べてより高度な第5世代移動通信システム(5G)は、現在各国で商用サービスが始まりつつありますが、さらに超低遅延や多数同時接続といった機能が強化された5G(以下、「ポスト5G」)は、今後、工場や自動運転といった多様な産業用途への活用が見込まれており、我が国の競争力の核となり得る技術と期待されます。また、こうした技術には、デジタル社会と脱炭素化の両立に不可欠なものも存在します。
本事業では、ポスト5Gに対応した情報通信システム(以下、「ポスト5G情報通信システム」)の中核となる技術を開発することで、我が国のポスト5G情報通信システムの開発・製造基盤強化を目的とします。
具体的には、ポスト5G情報通信システムや当該システムで用いられる半導体を開発するとともに、ポスト5Gで必要となる先端半導体の製造技術の開発に取り組みます。
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事業イメージ
研究開発内容
[1]ポスト5G情報通信システムの開発(委託、助成)
ポスト5Gで求められる性能を実現する上で、特に重要なシステム及び当該システムで用いられる半導体やエッジデバイス等の関連技術を開発します。
[2]先端半導体製造技術の開発(助成、委託)
パイロットラインの構築等を通じて、国内にない先端性を持つロジック半導体の前工程・後工程製造技術を開発します。(助成)
先端半導体のシステム設計技術や、製造に必要な実装技術や微細化関連技術等の我が国に優位性のある基盤技術等を開発します。(委託、助成)
[3]先導研究(委託、助成)
研究開発項目[1]、[2]に関係するものであって、ポスト5Gでは実用化に至らない可能性があるものの、ポスト5Gの後半から5Gの次の通信世代に掛けて有望と考えられる技術課題について、先導的な研究開発に取り組みます。
活動内容
経済産業省が定める「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業研究開発計画」に基づき、公募を複数回行い、累計84テーマを採択し、事業を実施しております。各テーマの概要を紹介しますので、下表内リンクより別ページでご覧ください。研究開発が終了している案件も含まれます。(2024年2月9日時点)
[1]ポスト5G情報通信システムの開発(委託、助成) | |
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(a)コアネットワーク(2.2MB) | |
(b)伝送路(2.2MB) | |
(c)基地局(2.4MB) | |
(d)MEC(1.6MB) | |
(e)端末(1.6MB) | |
(f)超分散コンピューティング(1.6MB) | |
(g)計算可能領域拡大のための計算基盤技術開発(1.6MB) | |
[2]先端半導体製造技術の開発(助成、委託) | |
(a)先端半導体の前工程技術(More Moore技術)の開発(2.3MB) | |
(b)先端半導体の後工程技術(More than Moore技術)の開発(2.3MB) | |
(c)露光周辺技術開発(2.3MB) | |
(d)国際連携による次世代半導体製造技術開発(1.8MB) | |
(e)次世代メモリ技術開発(1.8MB) | |
(f)次世代半導体設計技術開発(1.8MB) | |
[3]先導研究(委託、助成) | |
研究開発項目[1]に関するもの(委託) | |
(a)ネットワーク関連技術(2.0MB) | |
(b)伝送路関連技術(2.0MB) | |
(c)基地局関連技術(1.4MB) | |
(d)革新的応用システム技術(1.8MB) | |
(e)MEC関連技術(1.8MB) | |
研究開発項目[2]に関するもの(助成) | |
(a)先端半導体製造技術(前工程技術)(1.3MB) | |
(b)先端半導体製造技術(後工程技術)(1.3MB) |
◆本事業で実施したニュースリリースやイベント情報等をご紹介します。
掲載日 | タイトル |
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2024年1月16日 | ポスト5Gに向けた高度なネットワーク監視・制御技術を開発 |
2024年1月10日 | 触覚情報と診察動画を統合・伝送し、遠隔で触感の再現に成功 |
2023年12月13日 | ポスト5G/6Gに向けたメタサーフェス反射板のテラヘルツ帯評価装置を開発 |
2023年12月7日 | 世界初、OSSベースの仮想PONで自律的な波長資源の切り替え技術を実証 |
2023年12月4日 | 既設光ファイバーを用いた大容量マルチバンド波長多重伝送に成功 |
2023年11月30日 | 世界初、ローカル5Gと電波マップによる移動ロボット群のリアルタイム制御に成功 |
2023年11月27日 | 世界初、AIデジタル制御機能を備えたポスト5G向け基地局用GaN増幅器を開発 |
2023年11月17日 | 世界最高の高出力密度を実現した窒化ガリウムトランジスタ(GaN HEMT)を開発 |
2023年8月28日 | 世界初、5G無線子局用ミリ波チップで最大4ビームの多重技術を開発 |
2023年8月17日 | 柔軟性と高信頼性を併せ持つ5Gコアネットワークを開発 |
2023年8月1日 | 仮想化技術を用いた5G SA無線アクセス装置の構築・各種実証に成功 |
2023年7月12日 | ポスト5Gに向けた基地局装置間の相互接続性検証の大幅な効率化に成功 |
2023年4月25日 | 超低遅延、多数同時接続に対応し、30%以上のコスト削減が可能な5G仮想化基地局の高度化技術開発に成功 |
2022年11月24日 | 次世代通信規格の素地となる5G中核技術の国産・低コスト化に成功 |
2022年10月27日 | 人工知能(AI)を用いた5Gスライスオーケストレーションの高度化に成功 |
2022年10月4日 | 56GbpsのPAM4信号に対応したトランシーバーを開発 |
2021年8月19日 | ポスト5Gに向けた基地局装置間の相互接続性検証技術の開発を、英国と米国で開始 |
掲載日 | タイトル |
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2023年10月23日 | 「サイバーとフィジカルが調和する社会へ」をテーマとして「CEATEC 2023」に出展 |
2023年9月26日 | 「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業」成果報告会を開催 |
2023年5月19日 | ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業のロゴを作成しました |
2022年10月27日 | 「CEATEC2022」への出展 |
2022年10月7日 | 「NEDOポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業中間成果報告会」の開催 |
2022年7月5日 | 石塚理事長、TSMCジャパン3DIC研究開発センター オープニングセレモニーに萩生田経済産業大臣と共に出席 |
2021年11月8日 | 「先端半導体製造技術つくば拠点 オープニングシンポジウム」を開催 |
2021年10月27日 | 「CEATEC 2021 ONLINE」に出展 |
2020年10月28日 | 「CEATEC 2020 ONLINE」に出展 |
基本情報
技術・事業分野 | ネットワーク/コンピューティング |
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プロジェクトコード | P20017 |
担当部署 | IoT推進部 ポスト5Gプロジェクト推進室 (TEL:044-520-5113) |
詳細資料
最終更新日:2024年3月4日