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優れたAIベンチャー研究テーマの表彰式の開催報告

-「CEATEC JAPAN 2017」で6テーマの実施内容を紹介-
平成29年12月1日

NEDOは、革新的・挑戦的なAI技術を発掘して支援することを目的にコンテスト形式で選定した、優れたAIベンチャー企業の研究テーマ6件について、10月6日に「CEATEC JAPAN 2017」の会場内で表彰式を開催しました。書面審査と試作品などのデモンストレーションによるコンテストにより、57件の応募から採択された優れた研究テーマの実施内容について、表彰式の場で各社の代表がプレゼンテーションを行いました。

優れたAIベンチャー研究テーマの表彰式の写真

写真 優れたAIベンチャー研究テーマの表彰式を開催

左から
SOINN株式会社 代表取締役 長谷川 修
株式会社島津製作所 医用機器事業部 副部長 井上 芳浩
ARアドバンストテクノロジ株式会社 代表取締役社長 武内 寿憲
Hmcomm株式会社 代表取締役 三本 幸司
NEDO 理事長 古川 一夫
株式会社BEDORE 取締役 堅山 耀太郎
アースアイズ株式会社 代表取締役 山内 三郎
株式会社シナモン 代表取締役 平野 未来

1.概要

NEDOは、非常に技術開発のスピードが速いAI技術の分野において、ベンチャー企業が有する革新的・挑戦的な技術を発掘して支援することを目的に、書面審査と試作品などのデモンストレーションによるコンテストによって研究テーマの審査を行いました。その結果、57件の応募の中から、最優秀賞1件、優秀賞・審査員特別賞3件、審査員特別賞2件の合計6テーマを採択しました。

今回、各研究テーマの実施内容を広く紹介することを目的として、10月6日の15時から、表彰式と各社の代表によるプレゼンテーションを行いました。場所は、幕張メッセで開催される「CEATEC JAPAN 2017」内の「イノベーショントークステージ」です。

各社は、2017~2018年度までの2年以内の研究開発※1を実施します。NEDOは、政府方針※2を踏まえ、ベンチャー企業支援を通じてAIの社会実装を促進し、新たな需要の創出や既存分野との融合による産業競争力の強化を目指します。

2.表彰式について

件名:
「次世代人工知能・ロボット中核技術開発/次世代人工知能技術分野」(調査研究)表彰式
日時:
2017年10月6日、15時00分~16時30分
場所:
幕張メッセ 国際展示場 Hall 3 イノベーショントークステージ(CEATEC JAPAN 2017 会場内)
受賞登壇者:
経済産業省 産業技術環境局 産業技術プロジェクト推進室長 松本 真太郎
NEDO 理事長 古川 一夫
NEDO ロボット・AI部 プロジェクトマネージャー 関根 久
受賞登壇者:
Hmcomm株式会社 代表取締役 三本 幸司
ARアドバンストテクノロジ株式会社 代表取締役社長 武内 寿憲
株式会社島津製作所 医用機器事業部副部長 井上 芳浩
SOINN株式会社 代表取締役 長谷川 修
株式会社BEDORE 取締役 堅山 耀太郎
アースアイズ株式会社 代表取締役 山内 三郎
株式会社シナモン 代表取締役 平野 未来

3.各採択テーマ概要

最優秀賞
「多様話者・多言語に対応可能な“End-to-End音声認識AI”の実用化」
Hmcomm株式会社

社会的課題である「少子高齢化による人手不足」、「遠隔医療の高度化」などを音声認識によって解決するための基盤技術として「人間に匹敵する音声AI、CNN(畳み込みニューラルネットワーク※3に基づくEnd-to-Endシステムの実用化」を目指します。

 

  • Hmcomm社の技術イメージ
    図1.「多様話者・多言語に対応可能な“End-to-End音声認識AI”」のイメージ

優秀賞・審査員特別賞
「人工知能による診療科推論等の調査研究」
ARアドバンストテクノロジ株式会社、株式会社島津製作所

AIが外来患者の問診情報を対話的に取得し、そこから推測される適切な診療科への誘導を行うことで、外来患者の待ち時間の短縮、医療事務の効率化を目指すクラウドAIシステムを実現します。

 

  • ARアドバンストテクノロジ社、島津製作所の技術イメージ
    図2.「人工知能による診療科推論」のイメージ

優秀賞・審査員特別賞
「スマホで育てる日本発個人向け人工知能」
SOINN株式会社

スマートフォンのプライバシー情報を自動で学習することにより、自分にピッタリの情報収集や機器操作の代行などをする「AIパーソナルコンシェルジュSOINN」を開発します。また、スマートフォン端末上で学習するためプライバシー情報漏れのリスクを低減できます。

 

  • SOINN社の技術イメージ
    図3.「スマホで育てる日本発個人向け人工知能」のイメージ

優秀賞・審査員特別賞
「深層学習を利用した対話型インターフェースによる非構造化データ検索の調査研究」
株式会社BEDORE

深層学習ベースの対話型ドキュメント検索・質問応答システムを構築し、ビッグデータで最適化されているウェブ検索などに比べ非効率的だった企業内での情報検索の効率化を目指します。

 

  • BEDOREの技術イメージ
    図4.「深層学習を利用した対話型インターフェースによる非構造化データ検索」のイメージ

審査員特別賞
「五感AIカメラの開発」
アースアイズ株式会社

画像解析、音素解析、音源探知、嗅覚センサー等、ヒトの五感に代わるセンサーと人工知能による解析を組み合わせて、事故・事件の予防抑止に役立つシステムを構築します。まずは、小売業の万引き対策を含めた店舗のAI化の実現を目指します。

 

  • アースアイズの技術イメージ
    図5.「五感AIカメラ」のイメージ(小売業の場合、店舗の場合)

審査員特別賞
「契約書関連業務における抜本的バックオフィス改革人工知能の調査研究」
株式会社シナモン

人間のように文書を読み取る人工知能文書読み取りエンジンの活用を行い、事務業務の抜本的改革を目指します。

 

  • シナモン社の技術イメージ
    図6.「契約書関連業務における抜本的バックオフィス改革人工知能」のイメージ

関連ニュースリリース

【用語解説】

※1 研究開発
事業名 : 次世代人工知能・ロボット中核技術開発/次世代人工知能技術分野(調査研究)
期間 : 2017年度~2018年度
※2 政府方針

第5回「未来投資に向けた官民対話」(2016年4月12日)における安倍総理の指示を受け、人工知能(AI)の研究開発・産業化の司令塔として「人工知能技術戦略会議」が政府に設置されました。同会議は、「人工知能の研究開発目標と産業化のロードマップ」とこれを実現するための「人工知能技術戦略」を策定しました(2017年3月31日)。同戦略において、AI技術の利活用を一層促進するためにはベンチャー企業の支援が必要と示され、NEDOがベンチャー企業の研究開発を支援することが決まりました。

なお、人工知能技術戦略会議とは、人工知能(AI)技術を核としたIoTの社会・ビジネスへの実装に向けた研究開発・実証につなげるため、総務省・文部科学省・経済産業省の3省が連携・合同して次世代のAI技術の研究開発と成果の社会実装を加速するにあたり、AI技術に関する技術戦略、3省として実施すべき内容及びその役割分担、AI技術に関する重要な事項について、関係機関の合議により処理することが適当な事務の方針等を調査・検討する会議です。

※3 CNN(畳み込みニューラルネットワーク)
機械学習の一つ。