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概要

Focus NEDO 65

Focus NEDO 2017 No.65 13チェスや将棋、囲碁等で現役のトッププロに勝利するなど、人工知能(AI)が社会の注目を集めています。こうした中、AIの能力を高める研究開発だけではなく、社会の中でAIをどう活用すべきかといった議論を含めて、産学官が一丸となって取り組むため、2016年に総務省、文部科学省、経済産業省の3省連携による「人工知能技術戦略会議」が設立されました。この中でNEDOは、AIの研究開発と産業の連携を調整する「産業連携会議」における各種タスクフォースの事務局を担当。同年4月に経済産業省とNEDOが取りまとめた、AIの産業における出口戦略「次世代人工知能技術社会実装ビジョン」の作成経験を踏まえ、産業連携会議では「人工知能の研究開発目標と産業化のロードマップ」の策定支援を行っています。AI研究で先行する欧米に対する日本の戦略は、社会が直面している課題を解決し、生活を豊かにしてくれるキーテクノロジーとしてAIを位置付け、その活用のために必要な研究開発を推進していくこととしています。「最初に技術ありきではなく、目指す未来社会に向けて、必要な人工知能を研究開発していこうというのが、基本的な考え方です。加えて、日本が人工知能の分野で世界に先駆けるには、日本の強みを生かす必要があります」と、NEDOロボット・AI 部の金山恒二主任研究員は説明します。統計処理という側面を持つAIは、学習のベースとなるデータが必要になります。産業用ロボット等で世界をリードする日本は、この分野におけるデータの蓄積があることから、ものづくり分野でのAI活用が真っ先に期待されます。一方、データさえあれば良いわけではなく、例えば、人とのコミュニケーションにAIを活用する場合では、人の表情、動作、音声等の複数のデータが必要になります。AIの技術進歩は格段に早く、ロードマップも適宜、見直しを図っていくことが求められますが、かつて馬車が自動車に替わったように、AI というツールを使えば、“こんな風に仕事の仕方が変わる”“こんな風に生活や社会が変わる”という未来を、NEDOはプロジェクトを通じて社会に提示していきます。AIの研究開発と産業化へのビジョンを共有AIのロードマップについて議論するNEDOロボット・AI部の金山恒二主任研究員(AI社会実装推進室長代理・写真左端)とAI社会実装推進室のメンバー。生産現場では、自律型多能工ロボットが付加価値を生む作業を行う。欲しいものを欲しいときに提案し即生産する「ハイパーカスタマイゼーション」が実現。個別化医療の高度化が進むと共に、生体機能を代替する機器により高齢でも健康的な生活が楽しめる。日常生活の中で生体情報が記録され「未病」のための健康管理を実現。移動機器や施設に設置されたセンシングデータをリアルタイム分析することで都市交通・地域交通を最適化。自動運転の普及により移動時間も自由に活用できる。DATADATA健康、医療・介護空間の移動生産性日本の強みを生かしたAIの研究開発を推進AIポータルNEDOでは「AIポータル」を開設し、関係府省・機関が連携して推進する次世代人工知能(AI)の研究開発等の取組や関連情報等、さまざまな情報を集約し紹介しています。