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概要

Focus NEDO 65

14特集 2人を豊かにするAIここまで実現可能に!AI for somethingこれまでの基礎研究や先端技術研究開発により、高度なAI技術が次々と誕生しています。NEDOでは、次のステップとして社会実装を加速させつつ、さらに一段上の技術革新を推進。産業化ロードマップの内容を細分化した「空間の移動」「ものづくり」「サービス」「健康・医療」の各領域から、さらに豊かな社会を実現していきます。NEDOは2015年度から、「次世代人工知能・ロボット中核技術開発」を行っています。このプロジェクトには、「次世代人工知能技術分野」と「革新的ロボット要素技術分野」の2つの柱がありますが、頭脳に相当するAI技術と、モノを動かすロボット技術の両方の技術開発を進めることで、これまでAIやロボットの導入を考えもつかなかった、まったく新しい未開拓の分野での需要創出を目指しています。同プロジェクトマネージャー(PM)を務めるロボット・AI 部の関根久PM は、その背景について、「日本はAI 分野では後追いの立場。これまでの延長線上だけで物事を考えていたら、世界に勝てません。そこで、AI とロボットを融合して社会で活用する上で、革新的な“ぶっとんだ”とも形容できる要素技術開発は重要です」と語ります。その実現に向けた第一歩として、これまで大学や企業等がそれぞれで研究していたAI研究の知見を相乗的に生かせるよう、拠点形成を進めました。「画像認識や自然言語理解等、ロボットを実用化するためのキーテクノロジーとして、AIの重要性が急速に高まってきました。そこで、バラバラに研究開発が進められてきたAI研究者の英知を結集した研究開発拠点を形成すると共に、これまでの延長線上にとどまらない革新的な人工知能を生み出すための要素技術の開発に着手し、各領域向けにモジュール化しています」(NEDOロボット・AI部石倉峻主任)技術ありきではなく、社会における課題解決の先進的な切り札に――関根PMは、「産業技術力の強化のみならず、人を豊かにする社会の実現こそ、AI活用の意義があります」と、プロジェクトのゴールを見据えます。NEDOはこのような体制で、AIの基礎研究と実用化の好循環を生むプラットフォームを形成し、人を豊かにする未来社会の実現を目指しています。関根久NEDOロボット・AI部統括研究員次世代人工知能・ロボット中核技術開発プロジェクトマネージャー(PM)石倉峻NEDOロボット・AI部主任AI for 空間の移動AIで周囲の状況をリアルタイムに分析人工衛星が普及したことにより低コストで衛星画像を得られるようになったことから、データの高付加価値化・ビジネス化が活発になっています。NEDOプロジェクトでは、人工衛星から送られてくる膨大な画像データをもとに、周囲にある建物等を検出。機械学習や深層学習(ディープラーニング)の技術を用いて、画像データを分類・可視化し、地上の施設を検出します。それにより、「メガソーラー施設」等の特定の施設を把握する他、地上で起こった変化を検出し、把握することが可能になり、目的地までのスムーズな移動等に役立ちます。AIにより目的地までの移動時間を有効活用人工衛星から送られてくる膨大な画像データを解析して、地上の施設を検出。