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概要

Focus NEDO 65

よくわかる!ニュースリリース 16専門用語や技術用語、難しい技術などが出てくるニュースリリースを、もっと簡単にポイントだけ絞ってお届けするコーナー。NEDOの最先端技術の成果や取り組みを分かりやすく解説します。解 説用語解説KTN(タンタル酸ニオブ酸カリウム)KTa1-xNbxO3の組成を持つ光学結晶です。広い波長範囲で透明で大きな電気光学効果を持つのが特徴です。電気光学効果電圧をかけることにより、屈折率が変化する現象です。屈折率が電圧に比例するポッケルス効果と、電圧の2乗に比例するカー効果があり、KTNはカー効果を示します。硬性内視鏡内視鏡手術に用いられる機器の一つであり、ビデオスコープと呼ばれています。直径10mm程度の金属性の筒の先端にCCDカメラとライトガイドが内蔵されており、ライトガイドで患部を照らしつつCCDで観察します。手術の際には、患部に小さな穴を開け、この金属製の筒を体内に挿入し、患部のイメージを観察しながら手術を行います。光干渉断層計(Optical CoherenceTomography:OCT)光の干渉性を用いて深さ方向の構造を高分解能・高速に観察する技術です。レーザー光を用い、非接触・非侵襲で画像を得ることができ、被曝の心配のない断層撮影技術です。近年、眼科、循環器内科を中心に、医療現場で広く用いられるようになりました。News Release News Release14th of April 2017NEDO Project Succeeds at World's First 3D Imagingof Living Tissue with a Rigid Endoscope? Achievement realized with an optical scanner usinga KTN crystal ?NEDO IoT推進部の「クリーンデバイス社会実装推進事業」に関する2017年4月14日付ニュースリリースをピックアップ!世界初、硬性内視鏡で生体組織の3次元イメージングに成功―KTN結晶を用いた光スキャナーにより実現―〈概要〉 KTN(タンタル酸ニオブ酸カリウム)結晶は、電圧で屈折率が変わる特殊な電気光学効果を持つ材料で、その効果は既存材料の中で最大です。この効果により光の偏向(スキャン)を従来材料の1/100の電圧で実現でき、これを、レーザー光を偏向するデバイス(光スキャナー)に用いることで、従来の光スキャナーに比べ、大幅に高速・小型・低消費電力で駆動させることが可能となります。 NEDOは、「クリーンデバイス社会実装推進事業」において、NTTアドバンステクノロジ株式会社と国立大学法人大阪大学と共に、KTN結晶を用いた、光スキャナー(KTN光スキャナー)を、硬性内視鏡に組み込みました。硬性内視鏡が要求する実用的な大きさ(手のひらサイズ)を実現するためには、KTN結晶の優れた電気光学特性が不可欠であり、KTN結晶だからこそ実現できた応用例となります。そして、この硬性内視鏡を光干渉断層計(Optical Coherence Tomography:OCT)と組み合わせて用いることで、世界で初めて硬性内視鏡による生体組織の3次元イメージングに成功しました。これにより、体の表面に小さな穴を開けるだけで、組織内部のイメージをリアルタイムに低侵襲な診断・治療を行うことが可能になります。 国内の内視鏡手術は既に17万件を超えています。今回開発した3次元イメージングが可能な硬性内視鏡は、従来の内視鏡手術やロボット手術にも展開が可能であり、幅広い医療分野での使用が期待されます。今後、NTTアドバンステクノロジ(株)は整形外科をはじめとする内視鏡手術に係る幅広い医療分野への展開を目指し、診断・治療用デバイスとして医療機器メーカーへの提供を進めます。2017年4月14日 ニュースリリースhttp://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_100753.html