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概要

Focus NEDO 65

人口減少の時代に期待されるロボット・ドローンの活躍日本では高齢化と共に少子化が進み、全人口も2008年をピークに減り始めています。とりわけ15~64歳の生産年齢人口は大幅に減っていくことが予測されており(図1)、いかに生産力を保つかが国の大きな課題となっています。また、橋やトンネル、ダムなどのインフラストラクチャーの多くは、完成から50年以上を過ぎており、老朽化の対策を施さなければなりません。加えて、地震などの災害の多い日本では、人的・経済的被害をできるだけ抑えることが長らくの課題となっています。これらの課題に対する解決策の一つとして、ロボットやドローンの活用が注目されています。人の補助的な作業を担うだけではなく、危険や困難を伴う作業を人に代わって行うなど、人手不足の解消、安全性や効率性の向上等につながるものとして期待されています。ロボット等の活躍に対する期待は経済成長においても大きく、その期待度はこの分野の市場拡大予測にも表れています(図2)。世界では、工場の機械化、電力による大量生産、情報技術による自動化に次いで、ロボットや人工知能(AI)などの04特集 1インフラ維持管理・災害対応・ものづくり・サービスが変わる!ロボット・ドローンのある未来社会技術革新による「第4次産業革命」の時代を迎えているといわれています。この潮流の中で、世界をリードすることは日本にとっての好機であり、“ロボット大国”として知られる日本の役目であると認識されています。日本政府は以前より「ロボット新戦略」をはじめとした政策を掲げ、ロボット分野の発展を推進してきました。2017年6月に閣議決定された「未来投資戦略2017」では、次世代ロボットの利活用推進等を具体的施策に掲げ、2020年のロボット国内生産市場規模を、製造分野、サービス分野等の非製造分野それぞれ1.2兆円まで拡大するという数値目標も設定されています。技術の開発だけではなく社会実装のためのチャレンジこうした中、NEDOはこれまで行ってきたロボットの技術開発に加えて、それらを確実に社会に届けるために、一歩踏み込んだ新たな取り組みを開始しています。NEDOロボット・AI部の綾良輔主幹は「これまでは性能や構造の高度化といった技術開発を中心に取り組み、すでにロボットはかなり身近な存在になりました。今後はさらに一歩進んで、ロボットと人間が共存しながら社会課題を解決していくために、“社会実装”を目未来の社会が抱える課題の解決策として、ロボットやドローンの活躍が期待されています。NEDOは、技術開発を推進すると共に、身近な生活の中で役立てることを見据えてプロジェクトに取り組んでいます。各分野でのプロジェクトと共に、ロボット・ドローンが活用される未来社会のビジョンを紹介します。