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概要

Focus NEDO 65

Focus NEDO 2017 No.65 07地震や火山・土砂等による災害が発生したときには、できる限り被害を小さくすることが重要で、特に二次被害の危険等があり人が立ち入れない災害現場では、ドローンやロボットによる状況把握が効果的となります。そのため、NEDOが推進している土砂崩落・火山災害状況調査ロボットでは、ドローン(マルチコプター)が上空から映像を撮影して立体地図を瞬時につくる他、土砂サンプリング装置を使って土砂を採取することもできます。これらの情報を救助対策や警戒レベル判定等に生かします。長崎県の雲仙普賢岳で行われた実証実験では、実施者の国土交通省から高い評価を得ました。また、トンネル内の崩落災害でも、引火性ガス充満等の危険があり、救助活動は難航する場合があります。そこで、人の代わりに崩落状態やガス状況を把握する探査ロボットを開発しました。移動ロボットでは国内初となる防爆認証も得ています。無線操縦の他、トンネル等の閉鎖空間では光ケーブルによる有線により1000mまで遠隔操作できます。ロボットで被害情報を災害直後に迅速かつ的確に把握することで、人的または経済的被害の最小化を目指していきます。ドローンで災害状況を入手トンネル内を進む防爆ロボット災害直後の状況把握をより迅速・的確に実行人が立ち入れない現場情報をいち早く届ける災害対応ココが変わる!します。二眼カメラで撮影することにより、ひび割れ幅も計測することが可能になります」と、人の目を代替する撮影機能について解説。橋の管理者の立場である川崎市道路施設課の矢口智行課長は「従来は専用スケールを使ってひび割れを計測し、手描きスケッチで調書を作成していましたから、省力化につながると高評価です。データを蓄積していけば劣化の進行具合も把握できるので、補修前点検等にも用途が広がります」と語り、実用化に向け確かな手応えを感じたようです。企業・自治体・省庁をつなぎ新たな一歩へイクシスリサーチ山崎代表取締役は「インフラ維持管理では、とにかく確実に点検データを集めることが第一。作り手の自己満足にならないよう、徹底的に現場のニーズと使いやすさを考え、簡易な操作を実現しました」と、語ります。NEDOロボット・AI部の内山佳親主査は「現状でロボットは人による点検の代替ではなく支援という位置づけですが、ロボットが点検現場で役立つことを示し、関係省庁と連携するなどして規制の扉を開けていくこともNEDOの役割だと認識しています。この実証は、実用化に向けてロボットが使えることをアピールできる代表的な事例となりました」と述べます。橋梁にはさまざまな形状やタイプがあるため、それらに合わせて、空中でも比較的安定して姿勢を保てるドローン等の開発も行われています。また、ダムの堤体を水中カメラで撮影して、劣化状態を点検支援するロボット等、さまざまなインフラ構造物の安全な維持管理に向けたプロジェクトが進行中です。川崎市内での実証実験は、川崎市、イクシスリサーチ、富士フイルム、NEDOが連携して実施。有線コントローラーを使い、地上からロボットを操作する。設置・撤去が容易で、3 名で作業が可能。ドローンの自律飛行により立入制限区域内を飛行し、高精度な画像データや3 次元地形を取得。そのデータから火山地域での土石流災害を予測する。引火性ガス雰囲気内を探査するロボットであり、移動ロボットとして国内で初めて防爆電気機器の検定機関による防爆認証を取得している。