ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

Focus NEDO 65

Focus NEDO 2017 No.65 09他にもある!ロボット社会実装への道新たな技術が社会に浸透し、役立てられていく過程では、技術開発以外のさまざまな課題も解決する必要があります。4つのキーワードで、NEDOの取り組みを紹介します。福田有里NEDOロボット・AI部ロボット技術を社会で役立てるには、ロボット技術でイノベーションを起こせる人材が活躍する必要があります。そこでNEDOは、サービス分野のロボットビジネスを創出できる人材を育成すべく「ロボットサービス・ビジネススクール」を、2016年に開講しました。初年度はeラーニング形式の授業を実施。また、2017年4月からは、全国6カ所で、デザイン思考、テクノロジー、技術経営(MOT)に関する講義と少人数での課題解決型学習形式のワークショップを開催しています(表参照)。企業でロボットビジネス事業を担当するビジネスマンや、イノベーション教育の従事者等、多彩な受講者が集まっています。ロボットやドローンが広く活用されるには、利用者等がその製品の性能を認識・把握できるようになることが重要です。そこでNEDOは、性能を評価するための基準をつくる取り組みを進めています。具体的には、ドローン、陸上ロボット、水中ロボット等の運用に必要とされる性能や安全性についての評価軸、評価軸に沿った性能レベルやその試験方法を明らかにし、標準化の方策を含めて検討することを最終目標にしています。福島県が整備を進める「福島ロボットテストフィールド」では、ドローンの性能を評価するため、世界初となる完全自律制御によるドローンでの長距離荷物配送を実証しました。ロボットサービス・ビジネススクール 開催スケジュールテーマ会場日時ロボットによる地域活性化徳島/徳島大学4月28日(金)~14月29日(祝)ドローン福島/ビッグパレットふくしま5月12日(金)~15月13日(土)医療福祉ロボット大阪/大阪工業大学梅田キャンパス6月23日(金)~16月24日(土)RTミドルウェア活用つくば/産業技術総合研究所つくばセンター7月31日(月)サービスロボット東京/秋葉原UDX 10月20日(金)~10月21日(土)パーソナルモビリティ名古屋/ウインクあいち12月8日(金)~12月9日(土)人材育成性能評価ロボットビジネス創出の担い手を育てるロボット・ドローンの性能を評価する基準をつくるたくさんの航空機が管制システムの下で安全運航をしているのと同様、たくさんのドローンが各地の空を飛び回る未来社会では、ドローンの運航を管理するシステムが必須となります。また、衝突回避の技術も不可欠になることから、その環境整備にも力を入れています。運航管理の点では、運航管理統合機能、運航管理機能、情報提供機能からなるシステムを開発し、ドローンの安全な運航をサポートする開発を開始しました。また、衝突回避技術では、地上に立つ鉄塔や、空中を飛ぶ他のドローン等の物体を検知して、即時に衝突を回避し、飛行を続けるための技術等を開発していきます。新たな技術が社会に普及するプロセスでは、技術を利活用したときにどのようなことが起こるか、地域社会や市民の理解を得て受け入れられる必要があります。そこで、ロボットやドローンの社会普及が自分たちに関わることと認識してもらうための取り組みの一環として、「2015国際ロボット展」では「ロボットによる過失を法によって裁くことはできるのか」をテーマに模擬裁判を実施しました。ロボットが関わる事故のリスクに備えて保険を整備・構築することも課題です。2016年の「NEDOロボット・AIフォーラム」では保険会社の専門家による講演を行い、介護ロボットで事故が発生した場合にどのような賠償責任が生じるかといった具体事例を交えて、現状と課題を紹介しました。環境整備普及啓発多くのドローンが飛び回る環境を整備する法律や保険の観点からロボットのある生活を考える