成果報告書詳細
管理番号20130000000285
タイトル平成24年度成果報告書 地球温暖化対策技術普及等推進事業 ベトナム国における超々臨界圧石炭火力導入プロジェクトの案件組成フォローアップ調査
公開日2013/5/31
報告書年度2012 - 2012
委託先名株式会社三菱総合研究所
プロジェクト番号P11013
部署名京都メカニズム事業推進部
和文要約 本調査は、ベトナム国において初となる超々臨界圧(以下、「USC」という)石炭火力発電技術の導入を目指すものであり、(1)輸入炭と国内炭の混焼可能性も含めて当該プロジェクトへの円借款供与の検討に必要となる項目の詳細調査を行うとともに、(2)二国間オフセット・クレジット制度のMRV方法論の策定・適用可能性等審査を実施した。具体的には、対象国の諸制度・事業環境、技術、事業性、プロジェクトスキーム・実施運営体制、対象国政府・企業等との交渉状況、MRV等方法論、事業化の見通し等、本調査実施後の意向、今後のスケジュールについて検討した。まず、本調査は対象国の諸制度・事業環境については、ベトナムの国家エネルギー政策、電力マスタープラン、石炭政策や関連する報告書及び情報をレビューし、現状確認および課題分析を行うとともに当該プロジェクト建設に係る妥当性の確認行った。技術については、本調査において導入を検討するUSC石炭火力発電は、亜臨界圧や超臨界圧に比べて、蒸気圧力や蒸気温度が高いため、タービン効率が上がり、プラント熱効率が上昇する。ベトナムにおいて亜瀝青炭を燃料とした場合の概算熱効率は、亜臨界圧に比べ約3.5%、超臨界圧と比べても約2.0%の熱効率向上が見込まれる。事業性については、当該プロジェクトにUSCを導入した場合のプラント条件、ファイナンス条件等を検討し、F-IIR及びP-IRRの算出によりプロジェクトの財務的・経済的実行可能性を検討した。プロジェクトスキーム・実施運営体制については、候補サイトであるVinh Tan 4サイトについて、ベトナム電力公社(EVN)がフィージビリティ調査を実施済みであり、同調査レポートならびに独自に実施する現地調査により、自然環境条件、インフラ整備状況、発電所基本計画、機器設備計画、電気・制御計装設備、土木建築設備計画、燃料設備・調達計画、ならびに社会自然環境影響について、候補サイトへのUSC石炭火力の適用可能性について検討を行った。対象国政府・企業等との交渉状況については、ホスト国側関係機関、特にプロジェクト実施者であるEVN内部での当該プロジェクトの検討状況・意向に関する情報を収集した。MRV等方法論については、最初にUSCに適用可能なCDM方法論ACM0013の課題を取り上げた。これを踏まえて二国間オフセット・クレジット制度のための方法論を提案した。適格性基準ではポジティブリストを採用してUSCの導入を推進しつつ、リファレンス排出係数(リファレンス熱効率)の設定により、適切なO&Mの継続を促す方法論とした。また、リファレンス係数及び石炭の性状に関してはデフォルト値の利用を推進し、シンプルでプラクティカルな方法論を目指した。また、本調査ではUSCに適用可能な具体的な方法論に加えて、電力部門全体として統一的な考え方を提案した。事業化の見通し、対応方針・問題点・課題については、当該プロジェクトの実施スケジュールを検討し、円借款を活用して当該プロジェクトを進める際に必要なアクションプラン並びにパッケージ型インフラ輸出に向けた課題を整理した。本調査実施後の意向、今後のスケジュールについては、当該プロジェクトの実現並びに二国間オフセット・クレジット制度の構築に向けた今後のアクションプランを検討し、また、我が国プラント・システム輸出の差別化要素として、本調査で実施したベトナム国内炭(無煙炭)と輸入炭(インドネシア亜瀝青炭)の混焼技術の確立に向けた今後の調査事項についても整理を行った。
英文要約The present study has as its objective the introduction of ultra-supercritical (henceforth, USC) coal-fired thermal generation technology into Vietnam for the very first time.
(1) Along with carrying out a detailed study of items necessary to the consideration of providing a Japanese yen loan to this project, which also includes the possibility of blending imported coal and domestic coal,
(2) we also carried out an investigation into setting up and applying an MRV methodology for the Bilateral Offset Credit Mechanism (JCM/BOCM).
In concrete terms, we considered the following issues: the host country’s various institutions and business environment, technology, business applicability, project scheme and framework for execution and operation, the status of negotiations with the host country government and companies, the MRV methodologies, the prospects for project realization, next steps after this study, and the future schedule.
First, regarding the host country’s system and business environment, we reviewed reports and information regarding Vietnam’s national energy policy, electricity master plan, coal policies, etc. and, along with confirming the present situation and analysing the related issues, we confirmed the appropriateness of constructing this project.
Regarding technology, the USC coal-fired thermal generation technology being considered for introduction in this project has a high steam pressure and steam temperature compared to sub-critical and supercritical technology, and therefore the turbine efficiency rises and the plant’s thermal efficiency increases.
We considered the conditions of the plant in the case where USC technology is introduced and also financial conditions, and through an F-IIR and P-IRR calculation we considered the project’s financial and economic practicability.
Based on the above and other factors we considered, we propose a methodology for JCM/BOCM. Using a positive list to encourage the introduction of USC technology, and setting a reference emission factor (reference thermal efficiency), we created a methodology that promotes the continuance of appropriate O&M.
Furthermore, in this study, in addition to the concrete methodology to make the application of USC possible, we propose a unified approach for the electricity sector as a whole.
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