成果報告書詳細
管理番号20130000000726
タイトル平成24年度成果報告書 国際エネルギー消費効率化等技術・システム実証事業
基礎事業 石炭高効率利用システム案件等形成調査事業 「インドネシアにおけるスチーム・チューブ・ドライヤ(STD)乾燥システムによる低品位炭火力発電所の効率改善プロジェクトの案件形成合理化調査」
公開日2013/10/29
報告書年度2012 - 2012
委託先名月島機械株式会社
プロジェクト番号P93050
部署名環境部
和文要約1.背景
インドネシアでは旺盛な電力需要を賄うために、自国に豊富に賦存する褐炭(水分30%以上、発熱量4,500kcal/kg以下)や亜歴青炭(水分20-30%、発熱量4,500-6,000kcal/kg)と言われる水分が高く発熱量の低い低品位炭を燃料にした火力発電所による電力供給が進んでいる。低品位炭は安価な燃料だが、低品位炭を用いた従来型の火力発電所の発電効率は水分が少なく発熱量の高い瀝青炭(水分20%以下、発熱量5,800kcal/kg以上)と比べ低い欠点がある。
日本のエネルギー技術である月島機械株式会社の蒸気間接加熱型石炭乾燥機(「スチームチューブドライヤ:STD」)は、石炭火力発電所において利用が限られる低圧蒸気を加熱源に利用することができ、低品位炭火力発電所に設置して低品位炭を予備乾燥することで低品位炭の有効利用、発電量の回復、の可能性がある。
先期までのFS調査及び成果を通じて、インドネシア国営電力会社(PLN)、インドネシア科学技術評価応用庁(BPPT)をはじめとする電力関係者に対して、低品位炭発電所におけるSTD乾燥システムの有効性及び早期実現が可能である点を認識して頂いた。 
BPPTとは2012年3月に共同でSTD Work Shopをジャカルタにおいて開催、またインドネシアにおけるSTD導入推進に係わる今後の協力についてMOUを締結した。加えて、実際の導入先となるPLNの協力も取り付け、更なる詳細の検討要請、協力の依頼も受けた。
これらの状況を踏まえて、本調査ではPLNの詳細内部データを入手し、実設備導入への最終FS検討、懸念点を払拭する調査を実施する。

2.実施内容
1)指定発電所での使用候補の低品位炭でのSTD適用、乾燥・燃焼性能評価及び乾燥炭の特性調査
2)STD乾燥炭のハンドリング上での自然発火性の調査及び所要対策の検討
3)PLNのSTD導入に向けたFS検討
4)客先との共同作業による所定発電所向けSTD商業設備の詳細FSによる経済性評価

3.調査結果概要
1)低品位炭のSTDによる乾燥適用性
  STDによる乾燥能力の把握、STD乾燥炭の品質について適用性の確認を行った。
2)STD乾燥炭のボイラ燃焼適用性
  既設ボイラに対してSTD乾燥炭は特段の制限もなく適用可能を確認した。
3)自然発火性
  テスト結果より、貯留操作では安全面に考慮した対応は必要であるが、STDの適用は充分に可能であると考えられる。
4)経済性
  STDの導入による経済性効果として、低品位炭を有効利用できることによる燃料調達コストの削減、発電量増大による売電収入増加が挙げられる。
PLNの内部データ(石炭購入価格、今後の入手予定炭種、既設発電設備運転データ、発電設備機器仕様、用役費等)を入手し、PLNと共にFS条件の確認及びFS内容の摺り合わせを行い、検討をおこなった結果、STDを導入し低品位炭を使用するケースでは、PLN社内投資判断基準(IRR10%)をクリアすることを確認した。
 また、低品位炭の利用を増やすことで環境負荷低減の解決案となることも確認した。
英文要約Title: International Projects for Increasing the Efficient Use of Energy, Project Formation Research on High-Efficiency Clean Coal Technology, Low Rank Coal Utilization for Thermal Power Plant by Steam Tube Dryer(STD) in Indonesia (FY2012) Final Report

Outline of Study
1. Background
 Many power plants use lignite (moisture over 35%, calorific value under 4,200kcal/kg) and sub-bituminous coal (moisture 20 -35%, calorific value 4,200 - 5,800kcal/kg) as fuel in Indonesia, because lignite and sub-bituminous coal are huge abundant resources in Indonesia. The price of low rank coal such as lignite and/or sub-bituminous coal is lower than bituminous coal (moisture under 20%, calorific value over 5,800kcal/kg), however , electricity generation efficiency is low because of it’s low calorific value. By adopting Steam Tube Dryer (STD), indirect steam heating coal dryer developed by Japanese machinery manufacture Tsukishima Kikai Co., Ltd. (TSK), power plants that use low rank coal (LRC) will be able to catch up design capacity of electricity generation and expand LRC utilization more.

2. Study item
1) Confirming applicability and evaluation of drying technology of STD using candidate LRC and combustion performance evaluation and characteristic investigation.
2) Investigating the spontaneous combustion behavior of STD dried coal and examining the counter measure.
3) Feasibility study of commercial STD plant in PLN.
4) Economy evaluation when commercial STD applied the designated existing power station using detail data such as coal cost, utility cost etc.

3 . Summary of study result
1) Applicability of STD system for Low Rank Coal was confirmed
2) Specify the solution of existing power station problem such as power shortage, environmetal issue
3) Achievment for investment criterion of PLN (Project IRR10%)

4. Conclusion
STD has high potential to solve the urgent problem of electricity shortage in Indonesia.
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