成果報告書詳細
管理番号20140000000368
タイトル平成23年度成果報告書 平成20年度第1回採択産業技術研究助成事業 08C46020a 三重らせん形成を駆動力とするコラーゲン選択的な生体適合性架橋剤とエキシマーレーザー技術の融合による革新的角膜治療技術の開発 平成23年度最終
公開日2014/7/1
報告書年度2011 - 2011
委託先名国立大学法人大阪大学西田幸二
プロジェクト番号P00041
部署名技術開発推進部
和文要約昨年度の研究成果をより詳細に検討するため、ブタI型コラーゲン水溶液と本架橋剤を様々な濃度で混合し、透明性と粘度を検討した。その結果を基に、0.5%の架橋剤+5%コラーゲンと1.7%の架橋剤+1.7%コラーゲンの2種類の溶液を用いて、家兎角膜への初期的な適合性を評価した。上皮細胞を除去した角膜上へ滴下しても透明性を維持していることが確認された。また、急性炎症応答などの症状はみられず、本マテリアルが人工角膜実質材料として適した生体適合性を有していることが示された。
フェムトセカンドレーザーにて切開した家兎角膜実質に色素を注入することによって作製した角膜実質疾患モデルを用いて、本架橋剤とフェムトセカンドレーザーによる人工実質層を用いた角膜実質再生の治療効果を詳細に検討した。フェムトセカンドレーザーにて家兎角膜実質を円柱状に切開し、角膜上皮面と交通させた切開創より切開した実質を除去した。作製した実質ポケットに本架橋剤とアテロコラーゲンの混合物を注入した。結果、角膜実質内で混和物は定着し、スリットランプによる観察で移植部位は完全に透明化していた。加えて、角膜実質切除のみを行った対照眼と比較して有意に角膜厚が厚く、角膜実質が再生されていた。また、組織学的な検討において、ホスト実質層に人工実質層の形成が確認できた。さらに、炎症細胞の浸潤を認めず作製した人工実質の生体適合性が示された。
以上より、本年度の研究計画を予定通りに推進することができた。さらに当初の予定を超えた治療効果を示す動物実験結果が得られ、臨床応用できる重要な研究成果を得た。これらの成果をもとに、眼科用医療機器の開発、販売で大きな実績を有するHOYA社と、本治療法の実用化に向けて共同研究契約を締結し、開発を進めている。
英文要約To investigate in more detail the research results of the previous year, the cross-linking reagent was mixed with aqueous solution of pig collagen type I at various concentration. The transparency and viscosity of the mixed solutions were investigated. Based on the results, the combinations of 0.5% cross-linking reagent + 0.5% collagen and 1.7% cross-linking reagent + 1.7% collagen were chosen to be investigate for the preliminary compatibility to a rabbit cornea. The mixed solutions kept the transparency after they were dropped on the corneal whose epithelial cells were removed. Moreover, symptoms like an acute inflammation were not observed. These results showed that this cross-linking reagent had biocompatibility suitable for artificial corneal stroma.
From the results of this year research, we found that the gelators turned into transparent artificial corneal stroma after injection into corneal stromal opacity model. We entered into the joint research for practical applications with some company, which have proven track record in the fields of intraocular lenses and contact lenses. Currency, we are preparing prototype for medical application under successful therapeutic efficiency against disease models.
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