成果報告書詳細
管理番号20140000000489
タイトル平成24-25年度成果報告書 「IT融合による新社会システムの開発・実証プロジェクト (ヘルスケア分野)診断と治療を貫くがん診療支援システム開発 病理IT化と治療計画・プロセスの革新 」
公開日2014/8/8
報告書年度2012 - 2013
委託先名国立大学法人北海道大学 国立大学法人京都大学 独立行政法人国立がん研究センター東病院 学校法人慶應義塾 株式会社日立製作所 株式会社ジェイマックシステム 三菱重工業株式会社 キヤノン株式会社
プロジェクト番号P12009
部署名バイオテクノロジー・医療技術部
和文要約三大疾患や生活習慣病を医療、経済の両面から克服し、質を向上させてなおかつコストを下げる新たな医療イノベーションを実現するため、これまでの縦軸発想に依存せず、患者や疾患を軸に検査、診断、治療計画、治療評価情報を集約した新たな横軸のITシステム(患者/疾患ベースの診療支援システム)の構築可能性を調査した。病院内の診断、治療情報を患者/疾患を軸にして集約し、患者視点でのがん診療プロセスを実現する「がん診療支援システム」の概念設計を実施し、最新のIT技術を駆使したプラットフォーム上で「がん診療ナビゲーションシステム」のプロトタイプを開発した。更に、がん診療の土台となる「がん病理診断DB/ITシステム」の開発に着手すると共に、その恩恵に直接預かる放射線治療計画と融合し、診療プロセス全体の最適化を実現する「がん放射線治療連携プラットフォーム」を提案した。この中で、多様な医用情報の連携による統合的な評価に向けて、病変や関連する臓器の位置、範囲、病態(性状)等について検討し、病理情報や治療計画情報を診療システムに統合する方法を考案した。がん診療支援システムの設計では、診療プロセスと医療情報を集約した横軸の診療支援システムを構築するため、情報統合プラットフォームと画像処理プラットフォームを概念設計した。情報統合の基盤構築のため、北大病院のがん診療プロセスを分析・可視化し、BPMN(Business Process Modeling Notation)によりテンプレートとしてモデル化した。がんの診断・治療・経過観察に有用なアプリケーションを明らかにし、必要な画像処理機能を抽出し実装を進めた。また、多様な医療情報の連携に向けたモデルを構築した。具体例として、豚肝臓モデルの放射線診断画像とマクロ病理画像との共同検討等で、病理と放射線診断画像の間に横軸を通す研究基盤を確立した。がん治療ナビゲーションシステムの開発では、医師、患者や家族からの聞き取り調査に基づき、患者視点でのがんの治療方針決定過程の可視化、decision treeの作成、治療方針毎の診療のフローチャート構築、標準化項目抽出等を実施した。また、これらを踏まえて放射線治療支援ナビゲーションシステムのプロトタイプ(α&β版)を完成させた。中咽頭癌に対する実証試験・評価を通してその有用性を明らかにし、製品化に向けた基盤を確立した。がん病理診断DB・ITシステムの開発では、現状の病理診断プロセスの課題を分析し、どのようなシステムを新たに構築すれば、病理診断のIT化/DB化が進むかの検討を進め、システム構想を立案した。また、IT化により管理すべき病理診断プロセスの各要素の抽出を行い、重要項目に関しては更に詳細検討を進めた。さらに、病理診断と画像診断、及び、放射線治療計画との連携研究を、其々、研究開発項目(1)、(4)と行い、其々、肝臓、前立腺に関してIT連携によって生まれる医療上の効果を確認した。がん放射線治療連携プラットフォームの開発並びに支援サービスの実現では、放射線治療の画像情報や照射実績を解析し、診療プロセスを最適化する情報を研究開発項目(1)と共有化する基盤を確立した。病理データを治療計画へ融合させるための検証ツール(ソフトウエア)を開発し、前立腺癌の生検病理情報を考慮に入れた治療計画シミュレーションを研究開発項目(3)と連携して実施した。また、高度放射線治療を普及促進する遠隔連携支援に必要なセキュリティポリシーおよび必要なシステムの基本仕様を策定し、支援サービスの実現への基盤整理を実施した。
英文要約Title:Feasibility Study of an Advanced Decision Support System for Personalized Cancer Care - Innovation of Medical IT Process by Integrating Pathological Diagnoses and Treatment Planning Platforms - (FY2012-FY2013) Final Report
We have investigated the feasibility of developing a horizontally integrated information technology (IT) system (medical care support system based on both patient and disease) that will integrate information about examinations, diagnosis, treatment plans, and treatment evaluations focusing on patients and diseases rather than depending on the conventional vertical recording approach. The objective of this system is to achieve a medical treatment innovation which will enable an integrated treatment of three major diseases (cancer, stroke, myocardial infarction) and lifestyle-related diseases incorporating the aspects of medical treatment and economy, to improve the quality of medical care while lowering costs. To realize this we have collected information about treatments conducted at the Hokkaido University Hospital focusing on patient and disease data, and developed a conceptual design for a “comprehensive cancer treatment support system” to be able to conduct the cancer treatment process in a patient centered manner, and have developed a prototype “navigation system for cancer treatment” based on a platform making full use of the latest IT technology. We have also started the development of a “Cancer pathologic diagnosis database/IT system”, which will become the foundation for cancer therapies. Further, by integrating the radiation treatment planning that is included and benefits directly from the “Cancer pathologic diagnosis database/IT system”, we have proposed a “Collaboration platform for cancer treatment”, which will optimize the total treatment process.
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