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成果報告書詳細
管理番号20160000000384
タイトル*平成26年度中間年報 スペインでの超電導電力ケーブルシステム導入に向けた現状分析
公開日2017/5/9
報告書年度2014 - 2014
委託先名株式会社三菱総合研究所 住友電気工業株式会社
プロジェクト番号P93050
部署名省エネルギー部
和文要約1. 研究開発の内容及び成果等
(1)対象地域(スペイン)での普及可能性調査
スペインおよび周辺地域における普及可能性を精査するため、平成27年2 月にマドリッドを訪問し、現地の電気事業者(送電・配電それぞれ)に対して情報提供依頼を行った。このうち配電事業者には、日本側事業者の考える導入イメージと効果を説明し、同様の効果が見込めるような普及先のロングリスト提供を依頼し、配電部門責任者より快諾を得た。また送電事業者からは同社が送電系統にて抱える課題をヒアリングし、配電事業者との接続義務を果たす上で、両社の設備間の取り合いに苦慮する局面があることが分かった。配電変電所がどんなに取回しの難しい場所にあっても、接続義務を果たさざるを得ず、あらゆる送電手段をオプションに入れておくことが合理的であるとの回答があった。またかかる目的に資するケーススタディを日本側が検討するためのコストアイテムの提供をスペイン側に依頼し、研究開発部門責任者より快諾を得た。
今後、両社から得られる予定の情報を基にケーススタディを日本側・スペイン側双方で作成し、4月に予定される第2次渡航で、導入効果(布設コスト、メンテナンスコスト、ロス削減効果および工事費節減効果など)の精査を実施する予定である。またその他の電気事業者に対しても普及可能性に関するヒアリング及び情報交換を実施する予定である。
(2)対象地域(スペイン)での実系統連系実証事業に向けての調査
スペインでの実系統連系実証事業の候補地を選定するため、2 月渡航時にマリッドとサラゴサを訪問し、配電事業者に対して候補地の選定依頼を行った。候補地の選定にあたっては、日本側が希望する導入イメージと想定される効果を伝え、責任者・担当者クラスの理解を得た。またNEDO実証事業のスキームおよびスケジュールについて、スペイン側含む関係者で認識を共有した。またスペイン側の想定していた候補地のサイトサーベイを実施したが、変電所構内のみで実証設備を布設しても大きな効果は見込めず、先行事例( ドイツのAmpaCity など)と比較した優位性を示しづらいことが明らかとなった。当該課題はスペイン側にも伝達しており、スペイン側より(1)におけるロングリストの作成とともに、新たな候補地についても検討を行う旨の確約を得た。
実証事業の体制構築にあたって、日本側の実施体制として、冷却システムを取扱う事業者に打診を行い、実証前調査からの参画意向を得た(現状分析においては委員として参画)。
またスペイン側の体制についても検討を行った。先行するNEDO実証の事例および配電事業者の希望などから、NEDOのカウンターパートとして州政府または地方自治体(特別市など)が相応であるとの意向を得た。また実証のうち運転期間のデータ取得および実証終了後の普及に資する研究開発(耐久性評価や予防保全技術の検討など)の実施者として、公的研究機関の対応可能性についてヒアリングを実施した。低温工学など超電導特有の要素技術は現状で不足しておりレベルアップが求められるものの、系統解析や過渡安定化対策などの系統シミュレーションに強みを持つ公的研究機関を特定した。当該研究機関は実証への参画についても関心を示していることから、今後の計画策定にあたって研究機関が当該実証において果たせる役割についても協議を実施する予定である。
英文要約Analysis for Installation of High Temperature Superconductivity Cable in Spain
(FY2014-FY2015) FY2014 Annual Report

(1) Study on the possibility of spread of High Temperature Superconductivity cable in Spain
 In March 2015, we visited Madrid to explain about the image and effect of introducing Japanese HTS cable to local electric utilities. We made a request for the information (i.e. long list) on the candidate Spanish sites where the similar effect could be expected, and our request was readily accepted. Also, while hearing from the utilities about their current issues, we identified their need for several options for cable layout. As the next step, both Japan and Spain counterparts will prepare the case study and then review the effect of introducing HTS cable during our next visit to Spain scheduled in April. We are also planning to interview local electric utilities and exchange information with them during our next visit.

(2) Study towards the demonstration project for the connection with real grid in Spain
 During the visit to Madrid and Zaragoza in March 2015, we asked distribution operators for the selection of candidate demonstration sites and provided an opportunity to share the scheme and schedule of the demonstration project between those concerned in Japan and Spain. As a result of the survey into candidate sites proposed by Spain, it was found out that the effect of introducing HTS cable could not be expected in substation premise alone, and that the superiority or advantage could not be confirmed. We therefore demanded Spain to propose new candidate sites as well as to prepare the long list (as mentioned in the above (1)), and the request was accepted. On the other hand, we sounded the operators handling refrigerating system out on the participation in the demonstration project and obtained the positive response. Also, we were advised that the state or local government would be appropriate as our Spanish counterpart. Furthermore, we confirmed the responsiveness of a public research institute and actually confirmed their intention to participate in the demonstration project. To develop a future project plan, the roles of each player will be clarified.
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