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Press Release

発電用ディーゼルエンジンで天然ガスも利用可能に

―燃料転換の効果をインド政府と共同で実証―
2011年6月9日
独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
理事長 村田 成二

 NEDOとインド政府の共同プロジェクトである「ディーゼル発電設備燃料転換モデル事業」の設備が完成、マハラシュトラ州プ-ネ市で竣工式を開催しました。このプロジェクトはタタ・モータース社(同市)の発電ディーゼルエンジンをデュアルフューエルエンジンに改造、主燃料を軽油から天然ガスに転換することで石油消費量の削減と環境高負荷ガス(窒素酸化物、硫黄酸化物、炭酸ガス)の排出低減を実証するものです。

  • 設備外観
    (設備外観)

1.背景と目的

 インドでは、経済発展に伴い電力需要が急速に伸び、必要な電源開発計画が追いつかず、深刻な電力不足状態にあります。一方で原油価格高騰によるコスト負担増大のために軽油焚き発電設備は発電を停止せざるを得ない事態も発生しています。
 本事業は既設の軽油焚きディーゼル発電設備の主燃料を天然ガスに転換することにより、石油使用量の削減を図ることが可能なデュアルフューエル技術を導入して、我が国が有する石油代替エネルギー技術による、石油使用量の削減、環境高負荷ガス(窒素酸化物、硫黄酸化物、炭酸ガス)の排出低減の有効性を実証し、同技術のインド国内および他の国々への普及を図ることを目的とします。

2.竣工式概要

  1. 日時:2011年6月8日(水) 11時00分~12時30分(現地時間)
  2. 場所:インド共和国マハラシュトラ州プーネ市、タタ・モータース社内
  3. 出席者:
    <インド側>
    タタ・モータース Telang取締役、他

    <日本側>
    NEDO 和坂 貞雄 理事
    JFEエンジニアリング(株) 露口 哲男 常務執行役員兼海外事業本部副部長、他

3.事業概要

 本事業は、インド共和国マハラシュトラ州プ-ネ市にあるタタ・モータース社内にある既設の軽油焚き発電用ディーゼルエンジンに、ガス供給機器、制御機器等を設置(下図参照)して、デュアルフューエルエンジンへと改造し、主燃料を軽油から天然ガスに転換することで、石油使用量の削減、環境高負荷ガス(窒素酸化物・硫黄酸化物・炭酸ガス)の排出低減を実現するものです。
 また、既設ディーゼルエンジンを利用するため、新規にデュアルフューエルエンジンを導入する場合に較べて少ない投資で実現可能な燃料転換技術です。
 既設ディーゼルエンジンには、主として以下の改造および追加を行いました。

〔1〕ディーゼルエンジン本体のデュアルフューエル化改造
〔2〕ガス燃料供給設備(配管、圧力調整ユニット、保安装置を含む)
〔3〕デュアルフューエルエンジン用制御及び監視装置
〔4〕計装設備

  • 事業概要

対象設備: 12V32X型ディーゼルエンジン発電設備
発電能力:1.8MW x 2基 (ガスモード、ディーゼルモードのデュアルフューエル運転可能)
年間運転時間:2,800時間想定
代替エネルギー効果:94.2TJ/年
CO2削減効果:1,361ton/年
委託先:JFEエンジニアリング株式会社

4.今後の予定

 今後、天然ガスへの燃料転換による効果について、実際の運転によるデータを取得して効果を評価、実証するとともに、施設公開や普及セミナーを通じてインド国内および他の国々への普及を目指します。

5.お問い合わせ先

(本プレスリリースの内容についての問い合わせ先)
NEDO 国際部 担当:秋山、大野、山崎 TEL 044-520-5190

(その他NEDO事業についての一般的な問い合わせ先)
NEDO 広報室 担当:田窪  TEL:044-520-5151 E-mail:nedo_press@ml.nedo.go.jp