
NEDOとインド鉄鋼省・財務省および新日鉄エンジニアリング株式会社、タタ製鉄が共同で進めてきた「コークス乾式消火設備(CDQ)モデル事業」の設備が完成、ジャルカンド州ジャムシェドプールにあるタタ製鉄所内で11月28日(月)に竣工式を行いました。このプロジェクトは、2006年度から2011年度にかけて実施したもので、CDQをタタ・ジャムシェドプール製鉄所コークス工場に設置、従来のコークス消火法からの転換による省エネルギー効果、煤塵抑制効果およびコークスの均一化による高炉の安定操業への寄与等の有効性を検証しました。
NEDOは、普及セミナー等を通じて、本技術のインドを中心とした海外への普及を推進します。
近年のインドにおける急速な経済発展に伴いエネルギー需要が急増している中、エネルギー・環境問題への対応策として先進国で実用化されている省エネルギー技術導入への関心が高まっております。
本事業では製鉄における赤熱コークスを、従来の湿式法(水)に代えて乾式法(不活性循環ガス)で冷却し、回収した熱を製鉄所の工場用蒸気として利用して省エネルギー化を図るとともに、本技術の省エネルギー効果を実証し、同技術のインド国内および他の国々への普及を図ることを目的としています。
本事業は、インド・ジャルカンド州ジャムシェドプールにあるタタ製鉄の製鉄所内のコークス工場に乾式消火設備を設置し、赤熱コークスを水にて冷却する従来の湿式法から不活性循環ガスにて冷却し熱回収を行う乾式法へ転換して回収した熱を製鉄所の工場用蒸気として利用するものです。併せて、炭塵等の大気汚染物質の拡散を抑制します。設備は赤熱コークスを不活性循環ガスにて消火冷却するチャンバーへ供給する搬入設備(バケット、吊り上げクレーン、装入装置)とチャンバー、チャンバーから冷却したコークスを排出する排出装置、またガスを循環するガス循環ファンと循環ガスからダストを除去する1次及び2次集塵装置、排熱を回収し蒸気を発生する排熱回収ボイラにて構成されます。
これにより排熱の84%が回収されて利用され、重油換算年間約5万トンの省エネ効果、約13.7万トンのCO2削減効果が期待されます。

[設備仕様]
投入コークス最大処理量: 135ton/時
省エネルギー効果(蒸気回収による効果): 原油換算50,000ton/年
環境改善効果(温室効果ガス排出削減効果): CO2削減効果:137,000ton-CO2/年
委託先:新日鉄エンジニアリング株式会社
普及セミナー等を通じて、インド国内及び他の国々への普及を目指します。
(本プレスリリースの内容についての問い合わせ先)
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