
NEDOは、産学官の最先端技術を結集して取り組んでいる高効率(※1)火力発電プラント用鉄鋼材料の開発において、長時間特性であるクリープ(※2)破断強度を従来よりも25~50%アップする微細組織の変化機構を世界で初めて解明、世界最高強度を達成する新規鉄鋼材料の合金設計指針を確立しました。同時に、プラント機器設計に必要な10万時間(12年)の強度を極めて精度良く予測する技術も開発、これまで検出と予測が難しかったプラントの運転による長時間使用中の材料劣化を容易に診断することを可能にしました。
これらにより、火力発電の効率は約5%の向上が見込まれ、CO2排出低減と省資源に大きく貢献するとともに、高効率火力発電プラントの安全な運用と安定した電力供給への支援が可能になります。
なお、この成果は2012年1月12日、13日に開催する「NEDO鉄鋼材料の革新的高強度・高機能化基盤研究開発プロジェクト」第2回シンポジウム(場所:日本科学未来館)で発表します。

火力発電プラントの運転温度を数十度上げることによるCO2削減量は莫大で、燃料費も大幅に削減できるため、環境対策とエネルギー安定供給の両面から火力発電プラントの高効率化が強く望まれています。そのためには、従来よりも高い温度で安心して使用できる高強度材料の開発が世界中で求められています。しかし、温度上昇は使用される材料にとって苛酷であり、高強度の鉄鋼材料とそれらの強度・寿命を正確に予測する方法を確立する必要がありました。
今後、設計提案・試作したモデル鋼・合金と、寿命予測プラットフォームの実用化を目指します。また、完成度の高いフェライト開発鋼については、2014年度末を目処に国際規格への登録と火力発電プラントでの実用化を目指ます。さらに、完成したプラットフォームを使用して、既設および新設プラントで使用されるボイラー鋼管の高精度寿命予測を実施し、火力発電プラントの安全・安心な操業に貢献していきます。
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