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Press Release

サウジアラビアで排水再利用システムを実証へ

-省エネ型造水システムの普及目指す-
2012年2月1日
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
理事長 古川一夫

 NEDOとサウジアラビア工業用地公団(MODON)は2月1日、膜技術を用いた省エネ型排水再生システム実証事業を行う事で合意、基本協定書(MOU)を調印しました。
 この事業は、膜技術を用いてサウジアラビア国内の工業団地から排出される工業排水の再利用システムを実証し、水資源が乏しく、排水の再利用が進んでいないサウジアラビア王国において、同国の水資源の確保に貢献し、日本の技術・システムの普及を図ることを目的としており、この分野における両国政府間での初めての共同事業となります。実証事業は、NEDOの委託を受け千代田化工建設株式会社が実施します。
 MOUは、日本・サウジアラビア産業協力フォーラムの場で枝野幸男経済産業大臣の立会いのもと、古川一夫NEDO理事長とタウフィーク・アルラービア商工大臣兼MODON会長が署名しました。

  • サウジアラビアで排水再利用システムを実証へ

1.実証事業概要

 サウジアラビアはもともと水資源に恵まれない国であるとともに、人口増加、経済成長によりますます水需給が逼迫しており、水資源の開発が国策上、喫緊の課題となっています。全世界の海水淡水化プラント造水量のうち同国が約1/4を占めており、同国では海水淡水化が重要な役割を担っています。
 この事業では、MODONが運営するダンマン1工業団地を事業実証サイトとして、我が国が世界的な競争力を有する膜技術(MBR、RO膜)を組み合わせた総合的膜処理システムを用いて、工業団地から排出される工業排水から工業用水を得るものです。本技術は、海水淡水化による造水に比べて約60%、システム全体で約25%省エネ型の造水システムであり、従来の造水方法の代替技術として同国の省エネルギーにも貢献するものです。

(1)導入する技術

 本事業で導入する主な技術・設備は以下の通りです。

  • MBR設備:膜分離活性汚泥法(Membrane Bio Reactor)は、活性汚泥により有機物を分解し、浸漬型の膜設備により、汚泥と水を分離する設備です。
  • RO膜設備:逆浸透(Reverse Osmosis)膜は、MBR用の膜よりさらに目の細かい膜で、溶解性塩類およびMBRの残存物質を除去する設備です。

(2)事業期間、予算規模

 事業期間:2012年度~2014年度(3年間)
 予算規模:約21.6億円(うちNEDO負担:約11.5億円)

2.今後の予定

 本事業の設備の据え付け工事を行い、2013年の竣工を経て、2014年度の事業終了まで実証運転によるデータの評価、検証を通じて、サウジアラビア国内外の工業団地への当該技術の普及展開を目指します。

3.お問い合わせ先

(本プレスリリースの内容についての問い合わせ先)
NEDO 国際部 担当: 吉永、出脇 TEL: 044-520-5190
     環境部 担当: 斎野 TEL: 044-520-5251
(その他NEDO事業についての一般的な問い合わせ先)
NEDO 広報室 担当: 田窪、遠藤 TEL: 044-520-5151