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Press Release

ベトナムで初の産業廃棄物発電実証事業

2012年7月6日
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
理事長 古川一夫 

 NEDOは、ベトナム社会主義共和国において初の産業廃棄物発電実証事業に着手します。
 この事業は、我が国が有する高温焼却技術、発電技術、環境対策技術を総合的に実証し、その効果を可視化することにより、当該技術の普及を促進するとともに、同国におけるエネルギー需給の逼迫と廃棄物処理問題の同時解決に貢献することを目的としています。
 事業の着手にあたって、7月6日、NEDOとベトナム天然資源環境省(MONRE)およびハノイ人民委員会(HPC)は、基本協定書(MOU)を締結しました。

  • 実証設備イメージ
    実証設備イメージ

1.事業概要

 ベトナム社会主義共和国では、近年の急速な経済発展に伴いエネルギー不足、廃棄物の増大、環境汚染の深刻化等への対策が必要になっています。中でも、工業団地等から排出される産業廃棄物は、エネルギー源として有効利用されず、埋立処分されているため、周辺環境への悪影響が懸念されています。さらに、埋立地の確保等には限界があることからも、早急に産業廃棄物の減容化に取組むとともに、併せてエネルギー源として活用する必要が生じています。
 こうした背景の中、本事業はハノイ都市環境公社(URENCO)が管理するナムソン処分場に収集される産業廃棄物を対象に、日本国内で豊富な実績を有する産業廃棄物焼却炉(ロータリーキルン・ストーカ式焼却炉:75t/日×1基)を用いた焼却発電技術の適用可能性を検証します。本技術の導入により、未利用エネルギーの有効利用と環境負荷低減の効果を検証し、同国におけるエネルギー・環境問題の解消を目指します。
 本実証の成果によって、主に産業廃棄物処理に使われる回転式の炉に燃焼空気を段階的に吹き込む独自技術を使い、様々な種類の産業廃棄物を高温で安定的に焼却処理し、厳しい排ガス規制に対応することが可能になります。また、焼却によって得られる排熱を高効率に利用した発電設備(蒸気タービン:1,930kW)を併設して、施設内利用後の余剰電力を電力会社に売電することで周辺施設への電力供給に貢献することも可能となります。
 本事業の産業廃棄物発電技術実証の成果を通じて、同国への本技術の定着化と廃棄物管理、環境法規の整備・強化に向けた働きかけを行い、ハノイ市のみならず、ベトナム全土へ、さらにASEAN全域への普及を目指します。

2.今後の予定

 本事業は2014年6月まで実証運転によるデータの評価、検証を行う予定です。また、本廃棄物発電技術実証事業終了後は、運転状況の追跡及びメンテナンス指導、セミナーやPR活動によるフォローアップを行なう予定です。それにより、ハノイ近郊、中・南部地域を含めたベトナム国への本技術の普及を図ります。

3.お問い合わせ先

(本プレスリリースの内容についての問い合わせ先)
 NEDO 新エネルギー部 担当:西川         TEL:044-520-5271
 NEDO 国際部 担当:渡辺、山下          TEL:044-520-5190

(その他NEDO事業についての一般的な問い合わせ先)
 NEDO 広報室 担当:遠藤       TEL:044-520-5151  E-mail:nedo_press@ml.nedo.go.jp