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Press Release

ドイツでロボットスーツ「HAL」の実証試験スタート

―NEDOとNRW州経済エネルギー省―
2013年10月18日
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
ノルトライン・ヴェストファーレン州

NEDOとドイツ ノルトライン・ヴェストファーレン州(NRW州)経済エネルギー省は、医療機器ロボットを医療現場で幅広く活用するための実証試験を開始しました。NEDOプロジェクトの一環としてサイバーダイン株式会社が開発した装着型ロボット「HAL」をボーフム市内の病院に導入、現地のニーズに対応するための実証に取り組み、公的保険の適用や欧州地域への普及を目指します。
 実証試験の開始に先立ち、NEDO 倉田副理事長とデューン経済エネルギー相が10月18日、現地で実証協定を締結しました。

  • 写真1
    実証試験が行われるボーフム市内の病院に設置されたリハビリセンター
  • 写真2
    「HAL」装着の様子

1. 背景

この事業は、今後高い成長が期待される医療、介護、健康、福祉等の生活支援関連産業において、我が国企業が強みを有するロボット技術を中心とした生活支援システムを、現場ニーズを反映しつつ相手国にて研究開発・実証を行い、我が国の当該分野の技術水準向上に加え、海外展開や市場化の促進等を図ることを目的としています。
 ドイツNRW州は欧州の中心に位置し、同国内で最も人口を擁する工業化の進んだ地域であり、海外からの企業進出も活発です。同州はロボットシステムを受け入れやすい土壌がある上、古くから炭坑業が盛んで炭鉱事故に対する労災の医療・介護保険制度も整備されています。このような背景をもとに、NEDOは2004年から一貫して開発を支援してきたサイバーダイン株式会社の「HAL」の現地導入に向けた調査を2012年に実施しました。その結果、今年8月には、医療機器として要求される国際的な安全性の基準を満たすとともに、EU域内の医療機器輸出に必要な欧州医療機器指令に適合していることを証明する、「CEマーキング」を取得するにいたりました。

lnkLst8月5日 NEDOプレスリリース「ロボットスーツHAL®にCEマーク」

2. 実証事業の概要

図 ボーフム市
 この事業では、これまでのCEマーキングの取得経験をもとに、「HAL」の現地ニーズに対応するための研究開発と実証を行い、公的保険への収載、ドイツ国内での普及拡大を目指します。そのために試験環境、運用情報管理システムを構築し、脊髄損傷、脳卒中、その他の脳・神経・筋系等の疾患患者を対象に、実証のプロトコル作成・データ収集・分析を行います。

3. 今後の予定

今後はこのプロジェクト期間中にドイツにおける公的保険収載を目指すと同時に、同国における普及に向けた取組みを行っていきます。また、ドイツのみならず、欧州地域における「HAL」の普及拡大も目指します。

4. お問い合わせ先

(本プレスリリースの内容についての問い合わせ先)
NEDO 技術開発推進部 担当: 真野、金広、萬木  TEL: 044-520-5241

(その他NEDO事業についての一般的な問い合わせ先)
NEDO 広報部  担当:木内 TEL: 044-520-5151、E-mail:nedo_press@ml.nedo.go.jp