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Press Release

米国で初の省エネルギービルの実証プロジェクト本格始動

―ニューヨーク州立大学“ZENビル”プロジェクトに着手―
2014年10月22日
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
理事長 古川一夫

NEDOは、米国ニューヨーク州立大学ナノ理工学カレッジ(SUNY CNSE)と共同で、同カレッジがアルバニー・ナノテク・コンプレックス内に計画中である新築ビル“ZEN ビル”プロジェクト(Zero Energy Nano building)において、ゼロ・エネルギー・ビル(ZEB)の実証に着手します。

NEDOでは米国における初の省エネ建築プロジェクトとして、日本の省エネ建築技術の普及と日本企業のビジネス展開を後押しします。

  • 図
    本事業のイメージ図
  • イラスト
    ZENビルの完成予想図

1.概要

アメリカ合衆国エネルギー省(United States Department of Energy)は、2030年までに全ての新築業務ビル、2050年までに全ての業務ビルの正味エネルギー使用量をゼロにするNet-Zero Energy Commercial Building Initiativeを発表しており、今後大きな省エネルギー市場が確立することが見込まれています。2009年11月には日米間で日米クリーンエネルギー行動計画が合意され、省エネルギービル分野においても日米共同の実証事業について検討を進めることが掲げられました。

このような背景のもと、NEDOは、ニューヨーク州の新設ビルに、我が国の有する省エネルギー・石油代替エネルギー技術を導入・実証することにより、アメリカ合衆国で技術を確立し、再度日本へ導入することや、欧州やアジアなどへの世界展開を促進することを目指しています。

NEDOと米国ニューヨーク州立大学ナノ理工学カレッジは、2013年9月16日にプロジェクト実施のMOAを締結以来、ZEB※1を実現する上で適切な設備、規模、方法等について協議を進めて参りました。今年5月には、NEDO植田理事と同カレッジカレイェロス学長との会談において、来年6月の建物竣工等のスケジュールが確認されました。今月に入り、実証機器の構成が確定し、この度実証プロジェクトを本格始動します。

本実証事業では、BEMS※2と個人認証による自然と人間の行動に合わせた照明・空調制御、燃料電池および太陽光発電等の日本技術を組み込んでZEB実証を行います。

米国ニューヨーク州立大学には、世界を代表するナノエレクトロニクスの産学官連携コンソーシアムがあり、米国内のみならず、日本や欧州から多くの民間企業が参加しています。本コンソーシアムで、日本の省エネルギー技術を実証することにより、日本の省エネ建築技術の普及と日本企業のビジネス展開を後押しします。

事業期間:平成24年1月~平成29年3月(予定)
事業規模:約11億円
委 託 先:清水建設株式会社、Shimizu North America LLC(米国法人)

2.今後の予定

2015年度の竣工後、実証運転によるデータの収集と省エネルギー性能の評価を実施する予定です。また、現地設計施工会社との共同作業を通じて、米国における建築物の設計施工に関する日本の技術の普及展開に向けた活動を行います。

【用語解説】

※1 ZEB(ゼロ・エネルギー・ビル):

建築物における一次エネルギー消費量を、建築物・設備の省エネ性能の向上、エネルギーの面的利用、オンサイトでの再生可能エネルギーの活用等により削減し、年間での一次エネルギー消費量が正味(ネット)でゼロ又は概ねゼロとなる建築物。(出典:ZEBの実現と展開に関する研究会 平成21年11月,経済産業省資源エネルギー庁省エネルギー新エネルギー部)

※2 BEMS(ビル・エネルギー・マネジメント・システム):

建築物の管理者が室内環境・エネルギー使用状況を把握し、快適で機能的な室内環境を維持・管理していくための制御・管理システム。室内環境に応じた機器または設備等の運転管理によってエネルギー消費量の削減を図るビル管理コンピュータや、中央監視装置など運転データを保存する機能を持つシステムのこと。

【関連機関のニュースリリース】

3.問い合わせ先

(本ニュースリリースの内容についての問い合わせ先)

NEDO 省エネルギー部 担当:米津、吉崎 TEL:044-520-5284
NEDO 国際部 担当:安永、薄井 TEL:044-520-5190

(その他NEDO事業についての一般的な問い合わせ先)

NEDO 広報部 担当:坂本、上坂、佐藤 TEL:044-520-5151 E-mail:nedo_press@ml.nedo.go.jp