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Press Release

希少金属の代替・使用量低減に向け新たに6事業

―自動車触媒用白金族や超硬工具用タングステンなど―
2015年6月4日
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
理事長 古川一夫

NEDOは、白金族やタングステンなどの希少金属の代替・使用量低減に向け、新たに6テーマの助成事業を開始します。

希少金属は、排ガス触媒や超硬工具など様々な用途に使われていますが、他の金属と比較して産出量が少なく、産出国も偏在することから、需要と供給のバランスが崩れることが懸念されています。そこで、今後も使用量のさらなる伸びが予想される希少金属について、代替・使用量低減技術の開発を行い、事業終了後数年内での実用化を目指します。

1.概要

希少金属は、我が国産業分野を支える高付加価値な部材原料であり、将来的にも情報家電、二次電池、モーター、太陽光発電パネル、輸送機械等の産業での用途や、エネルギー分野における更なる需要の拡大が見込まれています。しかし、途上国における著しい需要の拡大や、これらの金属自体の希少性、代替性の低さ、更にその偏在性ゆえの特定産出国への依存度の高さ等から、我が国の中長期的な安定供給確保に対する懸念が生じています。

NEDOは希少金属の代替材料及び使用量低減技術を確立し、それらを通じて省エネ効果をもたらすことを目的として、2008年度から希少金属代替省エネ材料開発プロジェクト※1を実施しており、今般低炭素社会実現に貢献する新たな6つのテーマに助成を行います。

2.採択テーマと助成予定先

<白金フリーるつぼによる世界最高発光量シンチレータの開発および放射線検出器への応用>

高発光量を有するハロゲン化物シンチレータ結晶育成に用いられる既存の白金るつぼを使用しない低コストなハロゲン化物シンチレータ結晶育成技術を開発します。
【助成予定先】
株式会社C&A

<ITO代替微小銅ワイヤー透明導電膜(微小めっき法)の開発>

スマートフォンなどのタッチパネル用センサーに使用されるインジウムの低減を目指して、インジウムを使用しない銅の微小めっき法を開発し、実機での動作確認・検証を行います。
【助成予定先】
FCM株式会社

<温熱間用超硬工具の長寿命化によるタングステン使用量の低減技術開発>

自動車産業や電子・半導体産業、航空宇宙産業向けに温熱間領域で使用される超硬工具について、耐摩耗性、耐熱性、耐凝着性に優れ、タングステンの使用量を低減させる長寿命な超硬材料を開発します。
【助成予定先】
サンアロイ工業株式会社

<プラズマによる反応促進技術を活用した貴金属低減技術の開発>

ハイブリッド車の排ガス浄化で使用される触媒にプラズマによる反応促進技術を活用し、貴金属使用量を低減させた排気触媒システムを開発します。
【助成予定先】
日産自動車株式会社

<Tb使用量削減を目的とした廃蛍光体粉からの緑色蛍光体の分離精製及び量産化技術開発>

蛍光ランプに使用されるテルビウム(Tb)使用量削減を目的に、廃蛍光ランプの蛍光体粉からテルビウム(Tb)含有の緑色蛍光体を分離精製し、その蛍光体を再使用する量産化技術を開発します。
【助成予定先】
野村興産株式会社

<ビスマス含有量を低減した低融点鉛フリーはんだの用途拡大に向けた実用化開発>

スマートフォンなどのモバイル製品の小型化薄型化に対応する技術として、ビスマス供給リスクに備えた高密度実装対応のビスマス使用量を低減した微粒の低融点鉛フリーはんだの実用化開発をします。
【助成予定先】
パナソニック株式会社

【用語解説】

※1 希少金属代替省エネ材料開発プロジェクト
2007年度は経済産業省、2008年度からはNEDOのプロジェクトとして実施中。

3.問い合わせ先

(本ニュースリリースの内容についての問い合わせ先)

NEDO 電子・材料・ナノテクノロジー部 担当:佐藤(仁)、尾野、藤本 TEL:044-520-5220

(その他NEDO事業についての一般的な問い合わせ先)

NEDO 広報部 担当:髙津佐、坂本、佐藤 TEL:044-520-5151 E-mail:nedo_press@ml.nedo.go.jp