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Press Release

燃料電池自動車の本格普及に向け新プロジェクトに着手

―課題解決にオールジャパンで挑む―
2015年6月5日
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
理事長 古川一夫

NEDOは、燃料電池自動車(FCV)の本格的な普及に向け、燃料電池の飛躍的な高性能化・低コスト化、生産性の抜本的な向上を実現するため新たな研究開発プロジェクトに着手します。

具体的には、民間企業におけるFCVの技術開発・実用化の加速に不可欠な高度な解析・評価技術や新たな材料コンセプト創出といった基盤的な技術開発や、タクトタイムの大幅な削減のためのプロセス技術開発にオールジャパン体制で取り組みます。

  • プロジェクト概要図

1.概要

我が国は、世界に先駆けて2014年にFCVの市販化を実現し、これに対応して水素ステーションを整備するなど、長年の研究を成果に結びつけてきました。一方、FCVの本格普及に向けては、FCVに使用される固体高分子形燃料電池(PEFC)の低コスト化に向けた白金使用量の低減、車種の拡大に向けた燃料電池の高性能化、燃料電池の生産性の大幅な向上といった技術課題が存在します。

今般、NEDOプロジェクトでは、これらの課題のうちユーザー企業の技術開発・製品化を促進するための基盤となる技術開発を推進します。

具体的には、新たな燃料電池の開発を効率的に実施するために有効な、〔1〕燃料電池の内部構造や反応メカニズムを様々な手法を駆使して解析する技術、〔2〕商用車への適用を見据えた50,000時間(乗用車の10倍)の耐久性評価を可能とする技術、〔3〕高性能化を実現する新規材料の、燃料電池への適用を可能とする設計指針(コンセプト)の創出といった基盤的な研究開発に取り組みます。併せて、生産性の大幅な向上(現行の10倍程度)に寄与する新たなプロセス技術等の研究開発を推進します。

NEDOはユーザー企業との密接な連携のもとでプロジェクトを推進し、FCVの市場拡大と我が国の燃料電池分野の競争力強化を目指します。

2.採択テーマと委託・助成予定先

研究開発項目〔1〕 普及拡大化基盤技術

(PEFC解析技術開発)
テーマ名 委託予定先
触媒・電解質・MEAの解析、セル評価 技術研究組合FC-Cubic、学校法人上智学院上智大学、国立大学法人北海道大学、国立大学法人東京工業大学、国立大学法人京都大学、国立大学法人東北大学流体科学研究所、国立大学法人東京大学、国立研究開発法人物質・材料研究機構、国立大学法人電気通信大学、国立大学法人名古屋大学、大学共同利用機関法人自然科学研究機構分子科学研究所、株式会社日産アーク、一般財団法人日本自動車研究所
酸化物系触媒の革新的高機能化のためのメカニズム解析 国立大学法人横浜国立大学、国立大学法人東京大学、昭和電工株式会社
カーボン系複合電極触媒 国立大学法人東京工業大学
(セルスタックに関わる材料コンセプト創出)
テーマ名 委託予定先
先進低白金化技術開発 学校法人同志社同志社大学、国立大学法人東北大学大学院環境科学研究科、国立大学法人千葉大学大学院工学研究科、株式会社豊田中央研究所、国立研究開発法人産業技術総合研究所
高出力・高耐久・高性能燃料電池材料のコンセプト創出 国立大学法人山梨大学、田中貴金属工業株式会社、株式会社カネカ、パナソニック株式会社、株式会社日産アーク
不純物高耐久性次世代アノード触媒のコンセプト創出 国立大学法人山梨大学、国立大学法人岩手大学、国立大学法人信州大学、国立大学法人東北大学
白金ナノシート触媒の研究開発 国立大学法人信州大学、国立大学法人九州大学
粒子ダイナミクスの制御による次世代触媒の研究開発 学校法人東京理科大学
金属酸化物を利用した高活性・高耐久性に資する新規三相界面の設計 国立大学法人九州大学、国立大学法人信州大学、国立大学法人京都大学

研究開発項目〔2〕 プロセス実用化技術開発 (生産性の大幅な向上等)

テーマ名 助成予定先
コアシェル触媒の大量生産技術開発 石福金属興業株式会社
高信頼性炭化水素系電解質膜のプロセス実用化技術開発 東レ株式会社
フッ素系高分子電解質原料の低コスト合成プロセス開発 旭化成イーマテリアルズ株式会社
革新的センシング機能を有するCCM量産製造装置開発 株式会社SCREENホールディングス
カーボンセパレータの製造プロセスおよび当該品質管理プロセスに関する実用化要素技術開発 日清紡ケミカル株式会社
高性能で低価格な炭素被覆金属セパレータ製造方法の確立 株式会社ユメックス

3.問い合わせ先

(本ニュースリリースの内容についての問い合わせ先)

NEDO 新エネルギー部 担当:門脇、中村 TEL:044-520-5261

(その他NEDO事業についての一般的な問い合わせ先)

NEDO 広報部 担当:髙津佐、坂本、佐藤 TEL:044-520-5151 E-mail:nedo_press@ml.nedo.go.jp