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Press Release

次世代人工知能技術の研究開発に新たに着手

―英知を結集し世界水準の研究開発拠点を目指す―
2015年7月23日
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
理事長 古川一夫

NEDOは、次世代人工知能技術の研究開発に新たに着手します。国内外の人工知能に関する研究所や研究者等を集約し英知を結集、次世代人工知能技術として掲げたすべての研究課題を遂行できる世界水準の研究開発拠点形成を目指し、人工知能分野の国際競争力の強化を図ります。

  • 人工知能分野の研究者の英知を拠点に結集している図
    人工知能分野の研究者の英知を拠点に結集

1.概要

現在の人工知能技術は、研究開発途上にあり、特に、認識技術に関してはディープニューラルネットワーク※1を用いた技術等が人を凌駕する性能を出していますが、人間の知能の一部の断面にとどまっています。この課題を解決し、人間と機械が協働する社会を実現するためには、国内外に分散している人工知能に関する研究者と強力に連携を図りながら研究開発を推進していく必要があります。

そこで、NEDOは研究開発拠点とし、下記の研究開発項目(1)~(3)をすべて満足することを条件に、課題設定型の公募行いました。具体的な研究開発項目は以下のとおりです。

  • 研究開発項目(1)

    最新の計算論的神経科学の知見を取り入れた脳型人工知能及びデータ駆動型の人工知能と知識駆動型の人工知能の融合を目指すデータ・知識融合型人工知能に関して、大規模なデータを用いた実世界の課題への適用とその結果の評価を前提とした目的基礎研究(大規模目的基礎研究)と、世界トップレベルの性能の達成を目指す先端技術の研究開発

  • 研究開発項目(2)

    広範な人工知能応用の研究開発や社会的実用化に資するため、研究開発項目(1)の成果である脳型人工知能技術、データ・知識融合型人工知能技術、その他大学や企業が保有する様々な人工知能技術をモジュール化し統合するための次世代人工知能フレームワークと、次世代人工知能技術を統合し、多様な応用に迅速につなげるための核となる先進中核モジュールの研究開発

  • 研究開発項目(3)

    次世代人工知能の共通基盤技術として、人工知能技術の有効性や信頼性を定量的に評価し、性能を保証するための方法、そのために必要となる標準的問題設定や標準的ベンチマークデータセット等が満たすべき性質と構築の方法に関する研究開発

さらに、人工知能分野における世界水準の研究開発拠点を目指すべく、各研究機関および研究者と強力に連携を図り、英知を結集することで人工知能分野の研究成果を最大化するための研究開発体制を目指すことにしました。

また、日本の人工知能分野の人材が少なく、小規模分散型である現状を踏まえ、NEDOは先端分野や融合分野の技術を支える人材の育成と人的交流の面から産学連携を促進する「場」を形成するため、人工知能分野の人材育成、人的交流等の展開も併せて実施していく予定です。

2.拠点委託予定先と部分委託予定先

本プロジェクトでは、国立研究開発法人産業技術総合研究所の人工知能研究センターを研究開発拠点として採択し、拠点の長としての任務をセンター長である辻井潤一氏に実施していただく予定です。

また、国際電気通信基礎技術研究所、国立情報学研究所、九州工業大学、信州大学、奈良先端科学技術大学院大学等の研究者についてもクロスアポイントメント契約等により、拠点に参画することを条件に部分採択することとしています。

【拠点採択予定】

  • <人間と相互理解できる次世代人工知能技術の研究開発>

    【研究開発項目】(1)(2)(3)
    国立研究開発法人産業技術総合研究所


【拠点参画予定】

  • <計算神経科学に基づく脳データ駆動型人工知能の研究開発>

    【研究開発項目】(1)
    株式会社国際電気通信基礎技術研究所

  • <社会的身体性知能の共有・活用のためのクラウドプラットフォーム>

    【研究開発項目】(2)
    大学共同利用機関法人情報・システム研究機構国立情報学研究所

  • <理論知識型AIとデータ駆動型AIの統合による自動運転用危険予測装置の構築と公道実証>

    【研究開発項目】(1)
    国立大学法人九州工業大学

  • <不定形物操作のための知能システム構築プログラムの研究開発>

    【研究開発項目】(1)
    国立大学法人信州大学、国立大学法人奈良先端科学技術大学院大学

【用語解説】

※1 ディープニューラルネットワーク
ニューラルネットワークを多層に構成したもので、脳科学の知見に基づき計算論として脳の神経細胞を模倣したもの

3.問い合わせ先

(本ニュースリリースの内容についての問い合わせ先)

NEDO ロボット・機械システム部 担当:松本(崇)、松本(剛)、服部、石倉 TEL:044-520-5241

(その他NEDO事業についての一般的な問い合わせ先)

NEDO 広報部 担当:髙津佐、坂本、佐藤 TEL:044-520-5151 E-mail:nedo_press@ml.nedo.go.jp