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Press Release

産業ロボット用3次元ビジョンセンサを開発し、ロボットの自動化範囲を拡大

―産学官連携功労者表彰・経済産業大臣賞を受賞―
2015年8月18日
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
株式会社三次元メディア

NEDOプロジェクトにおいて、(株)三次元メディアは、世界最先端の産業ロボット用3次元ビジョンセンサを開発し、従来、ロボットで自動化できなかったばら積み部品のピッキング作業の自動化を実現しました。本成果は、各ロボットメーカーと連携し、自動車分野、鉄鋼分野、家電分野など70社以上に採用され、生産ラインで多数活躍しており、今後、海外を含めたさらなるロボット市場開拓を目指します。

また、本成果や取り組みが評価され、第13回産学官連携功労者表彰において、経済産業大臣賞を受賞しました。

  • TVS3.0のビジョンヘッドの写真例
    TVS3.0のビジョンヘッドの写真例

1.概要

NEDOは、研究開発型ベンチャー企業等の有する優れた先端技術シーズや有望な未利用技術の実用化・事業化を目的に、3~5年以内に実用化が見込まれる技術の開発を支援する「イノベーション実用化ベンチャー支援事業」を行っています。

本事業において、立命館大学発ベンチャーである(株)三次元メディア※1は、産業ロボットの「目」と「脳」にあたる3次元ビジョンセンサ・TVSシリーズ※2の開発を継続的に実施し、世界最先端の3次元認識技術により、従来、自動化できなかったばら積み部品のピッキング作業の自動化を実現しました。

今般、この開発成果や取り組みが総合的に評価され、第13回産学官連携功労者表彰において経済産業大臣賞を受賞しました。

  • TVSシリーズ システム構成図 

2.技術の内容

従来の産業ロボットは、事前に覚えた動作を繰り返すだけでしたが、TVSシリーズを導入することで、自律的に判断・動作の実行が出来るようになりました。TVSシリーズは部品箱中にばら積みされた部品の3次元位置と3次元姿勢を正確かつ迅速に認識し、産業ロボットのハンドが衝突することなく部品を取り出す最適な経路を判断することで産業ロボットに部品をピッキングさせることを可能にしています。

  • 図 TVS3.0 シリーズの原理

(株)三次元メディアは、川崎重工業(株)、(株)デンソー、ファナック(株)、三菱電機(株)、(株)安川電機などの各ロボットメーカーと連携しています。また、TVSシリーズは世界最先端の3次元認識技術を活かして業界最多の販売実績を有しており、自動車メーカー、自動車部品メーカー、鉄鋼メーカー、家電メーカー、食品メーカー、建材メーカーなど70社以上に採用され、生産ラインで多数活躍しています。

2015年3月には、豊田通商(株)、オムロンベンチャーズ(株)、SMBCベンチャーキャピタル(株)と資本提携し、豊田通商(株)と共同で中国での販売活動を開始するなど、事業をさらに拡大させています。また、より細やかなサポートを顧客へ提供するために、2015年8月より関東営業所(埼玉県さいたま市)と中部営業所(愛知県名古屋市)をそれぞれ開設しました。

3.今後の予定

(株)三次元メディアは、引き続きTVSシリーズの技術開発を進めていくとともに、既に販売している日本・中国に加えて、2016年度からは北米での販売を開始し、さらなるロボット市場開拓を目指します。

また、NEDOも引き続き、研究開発型ベンチャー企業等の有する優れた先端技術シーズや有望な未利用技術の開発および事業展開を支援していきます。

【用語解説】

※1 (株)三次元メディア
2000年設立、本社:滋賀県草津市、取締役・代表執行役:徐剛(立命館大学教授)
※2 TVSシリーズ
TVSシリーズはロボット用3次元ビジョンセンサであり、撮影画像における輪郭抽出と3次元点群計測を行い、事前に登録された3次元モデルと照合することにより、対象物の3次元認識を行い、認識された対象物の3次元位置・姿勢に基づき、産業ロボットの動作を最適に制御します。

4.問い合わせ先

(本ニュースリリースの内容についての問い合わせ先)

NEDO イノベーション推進部 担当:田中(英)、中西 TEL:044-520-5175

(株)三次元メディア 営業部・マーケティング部 担当:中原、小路 TEL:077-561-2799

(その他NEDO事業についての一般的な問い合わせ先)

NEDO 広報部 担当:西田、佐藤、髙津佐、坂本 TEL:044-520-5151 E-mail:nedo_press@ml.nedo.go.jp