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Press Release

仏リヨン市でポジティブ・エナジー・ビルディングの実証運転を開始

―スマートコミュニティ実証成果の展開を目指す―
2015年9月18日
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構

理事長 古川一夫

NEDOは、フランスのリヨン市で取り組んでいるスマートコミュニティ実証事業において、太陽光発電や蓄電池、蓄熱材などを積極的に導入し、エネルギーマネジメントシステムで管理することで、ビル内の消費量を上回るエネルギーを生み出すポジティブ・エナジー・ビルディング「HIKARI(ヒカリ)ビル」の実証運転を開始しました。

フランスは、全ての公共の新築ビルをポジティブ・エナジー・ビルディングにするとの目標を掲げており、本実証成果を今後広く展開していくことを目指します。

  • 今回実証運転を開始したポジティブ・エナジー・ビルディング「HIKARIビル」の写真
    今回実証運転を開始したポジティブ・エナジー・ビルディング「HIKARIビル」

1.概要

持続可能でエネルギー効率の高い街を実現するためには、エネルギーの生産面において再生可能エネルギーの導入を図る一方、消費面で街単位、ビル単位、世帯単位の各段階でエネルギーの消費状況を認識し、効率的な使用を促進する仕組みが求められています。また、エネルギー需給面だけでなく、都市交通など多様な面からの都市のスマート化が必要となります。さらに、新しい街作りに加え、歴史ある既存の街においてもスマート化の推進が要求されます。

フランス第2の都市であるリヨン市は、リヨン都市共同体(グラン・リヨン)が「コンフルエンス地区の都市再開発」を進めており、NEDOは2011年からグラン・リヨンと連携して、スマートコミュニティ実証事業を実施しています。

このほどNEDOは、新築ビルに太陽光発電や蓄電池、蓄熱材などを積極的に導入し、エネルギーマネジメントシステムで管理することで、ビル内の消費量を上回るエネルギーを生み出すポジティブ・エナジー・ビルディング「HIKARIビル」の実証運転を開始しました。ビルの建設などはフランスの大手建設会社であるブイグ社が担当しました。

フランスは、全ての公共の新築ビルをポジティブ・エナジー・ビルディングにすることを推進しており、本実証成果を今後広く展開していくことを目指します。

  • 図_HIKARIビルに導入した機器
    図 HIKARIビルに導入した機器

2.フランス・リヨン再開発地域におけるスマートコミュニティ実証事業

NEDOのスマートコミュニティ事業は、グラン・リヨンが進めている都市再開発事業の中でも中核事業として位置づけられるもので、都市全体のスマート化を目指し、日本の技術力を幅広く活かした、4つのTASKで構成される実証を実施します。実際の都市全体のインフラを対象としたスマートコミュニティの実証は、NEDOとしても初めての取り組みであり、欧州のインフラ市場へ日本企業が参入する機会となることが期待されます。

実証事業は、以下の4つのTASKから構成されています。今回の実証運転開始は、TASK1の実証であり、既に開始されているTASK2~TASK4と連携しNEDOが推進するリヨンスマートコミュニティ実証事業を構成する全てのTASKが開始したことになります。

▼TASK1:
再生可能エネルギーや蓄電池などを積極的に導入し、ビル内の消費量を上回るエネルギーを生み出すポジティブ・エナジ-・ビルティング(PEB)の構築。
▼TASK2:
太陽光発電を活用したEV(電気自動車)管理システムとEVカーシェアリングシステムの導入。
▼TASK3:
既存住宅におけるエネルギー消費量の「見える化」で、住民の省エネルギー行動の促進(ConsoTab)。
▼TASK4:
TASK1,2,3で収集するエネルギーの情報を取り纏め、地域全体で活用するための指標を提示するコミュニティマネジメントシステム(CMS)。

3.運転開始式

運転開始式には、日本からはNEDO国吉理事の他、本事業の受託企業である株式会社東芝および関係企業などが参加。フランス側からは、グラン・リヨン共同体のコロン議長を始めとして、ビルの建設を担当したブイグ・イモビリエ社のベルティエ会長、関係機関・企業、実証参加者、プロジェクトに参加している住民など、およそ300名が出席しました。

今後、この実証実績が日本企業の高い技術力を示す契機となり、相手国政府や自治体、相手国パートナー企業との連携が進み、日本企業の海外展開を促進することが期待されます。

4.問い合わせ先

(本ニュースリリースの内容についての問い合わせ先)

NEDO スマートコミュニティ部 担当:松岡、髙井 TEL:044-520-5274

(その他NEDO事業についての一般的な問い合わせ先)

NEDO 広報部 担当:佐藤、髙津佐、坂本 TEL:044-520-5151 E-mail:nedo_press@ml.nedo.go.jp