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Press Release

スペインで蓄電池システムによる系統安定化の実証実験を開始

―変電所に可搬式蓄電池システムを設置―
2015年9月30日
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
理事長 古川一夫

NEDO事業において、(株)東芝は、スペインの電力大手ガス・ナチュラル・フェノーサ社と共に、スペイン・マドリード州で、電力需要の変動に対応した蓄電池システムによる系統安定化の実証実験を開始しました。

本実証実験は、アルカラ・デ・エナレス市内の変電所に(株)東芝製のリチウムイオン二次電池「SCiBTM」を搭載した可搬式蓄電池システム(出力:500kW、容量:776kWh)を設置して、変電所が供給する電力需要の変動を蓄電池システムの充放電によって平滑化することにより、配電系統の安定化効果を検証するものです。

  • 写真 アルカラ・デ・エナレス市内の変電所に設置された可搬式蓄電池システム
    アルカラ・デ・エナレス市内の変電所に設置された可搬式蓄電池システム

1.概要

近年、風力発電や太陽光発電など変動の大きい再生可能エネルギーの大量導入による余剰電力の発生、電圧や周波数の変動、一時的な電力需要の増加による系統の不安定化などが課題となっており、様々な解決策の検討が進められています。その中で蓄電システムは、電力の安定供給を実現する上で有望な手段として注目されています。

これに対して、NEDOは2011年度から2015年度までの5年計画で助成事業「安全・低コスト大規模蓄電システム技術開発」として、系統安定化のための蓄電システムの研究開発・実証に取り組んでおり、これまでに、国内数カ所、英国、米国で様々な蓄電システムの実証実験を開始しています。

(株)東芝は、NEDO事業において「系統安定化用の低コスト高出力蓄電システムの技術開発」を進めており、既に米国で主に周波数変動抑制を目的とした実証実験を行っています。この度(株)東芝は、スペインの電力大手ガス・ナチュラル・フェノーサ社(以下、GNF社)と共同で、スペイン・マドリード州のアルカラ・デ・エナレス市において、GNF社の商用電力系統に接続し、主に電力の需要変動対応を目的とした蓄電システムの実証実験を開始しました。

本実証実験は、アルカラ・デ・エナレス市内の変電所に(株)東芝製のリチウムイオン二次電池「SCiBTM」を搭載した可搬式蓄電池システム(出力:500kW、容量:776kWh)を設置して、変電所が供給する電力需要の変動を蓄電池システムの充放電によって平滑化することにより、一時的な電力需要の増加に対しても変電所の配電能力を超えないように抑制するなど、配電系統の安定化効果を検証するものです。

スペインは再生可能エネルギー比率が30%を超えてその出力変動が課題となっており、需要に合わせて電力を安定供給する系統構築のニーズが高まっています。このような状況はスペインに限らず、世界各所で起こると考えられており、本実証実験はその課題を解決するための重要なステップとなります。

2.問い合わせ先

(本ニュースリリースの内容についての問い合わせ先)

NEDO スマートコミュニティ部 担当:大島、古田土(こだと) TEL:044-520-5264

(その他NEDO事業についての一般的な問い合わせ先)

NEDO 広報部 担当:佐藤、髙津佐、坂本 TEL:044-520-5151 E-mail:nedo_press@ml.nedo.go.jp