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Press Release

非接触・無拘束ベッド見守りシステムを開発

―被介護者の安全・安心な生活実現と介護者の負担軽減に貢献―
2015年10月30日
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
理事長 古川一夫

NEDO事業の成果を一部活用して、(株)イデアクエストは、高齢者向け福祉機器である非接触・無拘束ベッド見守りシステム「OWLSIGHT(アウルサイト)」を開発し、製品販売を開始しました。

「OWLSIGHT」は、NEDO事業で培った赤外線センシング技術を利用したセンサーによりベッド上の被介護者を非接触・無拘束で見守り、被介護者が危険な状態に至った場合に、介護者のお持ちの端末(スマートフォン)に通報するシステムです。

これにより、介護される方の安全・安心な生活、および、介護する方の肉体的・精神的負担の軽減に貢献します。

  • OWLSIGHT動作イメージ
    OWLSIGHT動作イメージ

1.概要

NEDOは、3~5年以内に実用化が見込まれる中堅・中小・ベンチャー企業の技術開発を助成しています。採択時に研究開発成果の有効性を評価する「技術評価」と実用化・事業化に対する有効性を評価する「事業化評価」の観点から審査を行うとともに、開発助成期間終了後も展示会への参加を促すなど実用化へ向けた取り組みを行っています。

今般、株式会社イデアクエストは、NEDO事業※1で培った赤外線センシング技術を応用し、経済産業省事業※2で高齢者向け福祉機器である非接触・無拘束ベッド見守りシステム「OWLSIGHT(アウルサイト)」の開発に成功しました。本システムは、10月27日より製品販売を開始しています。

本システムの普及により、介護される方の安全・安心な生活、および、介護する方の肉体的・精神的負担の軽減に貢献します。

2.今回の成果

イデアクエストは、慶應義塾大学と画像センシングの共同研究に取り組み、OWLSIGHTを開発しました。本システムは、赤外光を利用したセンサーによりベッド上の被介護者を非接触・無拘束で見守り、被介護者の危険な状態を人工知能によって判断し、介護者のお持ちの端末(スマートフォン)に通報するシステムです。本システムは、10月27日から製品販売を開始しており、国内・国外を問わず認知症の方や自身で姿勢を直せない筋力が衰えた方などを対象とされる病院や介護施設、在宅に対して、普及を進めていく予定です。

今回開発したOWLSIGHTの主な特徴は、以下のとおりです。

【1】非接触・無拘束

ベッド枕元側の壁や天井に取り付けるセンサーのみで、ベッド上全体を見守ります。非接触のため、センサーのずれ等による誤動作はありません。また、被介護者への身体的な負担はなく、普段どおりの生活をお送りいただけます。

【2】広いダイナミックレンジをもつセンサー

本製品のセンサーは、被介護者の立ちあがる、柵にもたれるといった大きな動きと、もだえ、ふるえのような小さな動きのどちらも検出可能です。姿勢による危険度判定に加え、生体情報を検出できるセンサーにより、布団等の有無によらず、ベッド上に被介護者が不在であることを正しく判定いたします。

【3】プライバシーに配慮した状況確認

介護者にお持ちいただく端末(スマートフォン)での表示画像は、可視光を使用しない赤外光の輝点画像であるため、被介護者の動作を確認可能でありながらも、個性を識別できない画像であり、被介護者のプライバシーに配慮した見守りが可能です。

【4】ログによる履歴確認

被介護者の危険度判断、被介護者の状態を確認できる画像などを、本製品は3か月程度ログとして保存します。ログを確認することにより、被介護者が危険姿勢に至るまでの経緯をいつでも確認可能です。

詳細については、下記リンク先をご覧ください。

3.今後の予定

イデアクエストは、OWLSIGHTの販売を通じて、介護される方の安全・安心な生活、および、介護する方の肉体的・精神的負担軽減へ貢献することを目指します。OWLSIGHTは、被介護者のプライバシーを尊重した遠隔での見守りに適しているため、地域包括ケアシステムにおいて基盤となる情報を提供していくことも予定しています。

またNEDOでは、中堅・中小・ベンチャー企業によるイノベーションを支援するにあたり、開発費助成に加えて、技術や事業に関する専門家派遣による課題解決支援、展示会・ビジネスマッチング開催等による事業化支援、金融機関との連携(金融マッチング)等により、イデアクエストのような優れた技術をもつ研究開発型中小企業の支援に引き続き取り組んでまいります。

【用語解説】

  • ※1 NEDOの「イノベーション実用化ベンチャー支援事業」において、イデアクエストは、2013年度に「臨床用呼吸機能診断装置の実用化開発」、2014年度に「X線被曝侵襲の無い摂食嚥下機能解析・診断装置の開発」を実施しました。
  • ※2 経済産業省の「ロボット介護機器開発・導入促進事業(開発補助事業)」において、イデアクエストは「FG視覚センサーをもちいた認知症患者用非接触ベッド見守りシステムの開発」を実施しました。

4.問い合わせ先

(本ニュースリリースの内容についての問い合わせ先)

NEDO イノベーション推進部 担当:村越、重本 TEL:044-520-5175

株式会社イデアクエスト 営業戦略室 TEL:03-6459-9776

(その他NEDO事業についての一般的な問い合わせ先)

NEDO 広報部 担当:坂本、佐藤、髙津佐 TEL:044-520-5151 E-mail:nedo_press@ml.nedo.go.jp