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Press Release

研究開発型ベンチャーに対する新たな支援制度で3テーマが始動

―ベンチャーキャピタル等と協調した切れ目ない事業化支援を実施へ―
2015年11月9日
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
理事長 古川一夫

NEDOは、ベンチャーキャピタル(VC)等と協調して、初期段階(シード期)にある研究開発型ベンチャーを支援する新たな制度を開始し、3テーマが始動しました。

本制度は、NEDOが認定した国内外のVC等から出資または出資意向確認書を得た研究開発型ベンチャーを公募し、VCが一定額を出資していることを条件に、NEDOが助成金を交付するものです。今般、公募を経て選定した17件の助成金交付予定先のうち、NEDOが認定したVC等からの出資が確認された3件について、助成金の交付を決定し、事業を開始しました。

NEDOとVC等が協調した切れ目ない事業化支援により、将来のメガベンチャーを創出・育成するとともに、VC等の日本での活動を活性化し、新たなエコシステム創出を目指します。

  • 事業スキーム図
    事業スキーム図

1.概要

研究開発に関する補助金等の公的資金は、足の長い初期段階(シード期)にある研究開発型ベンチャー(STS)にとって大きな役割を果たしています。しかし、技術開発が進んでも、次のステップであるベンチャーキャピタル(VC)等のリスクマネーを入れた事業拡大のフェーズに至るまでには、未だ大きなギャップが存在していることが課題となっています。

「日本再興戦略」改訂2014においても、ベンチャーが次々と生まれ、成長分野を牽引していく環境を整えられるかどうかが非常に重要であるとされており、日本のベンチャー創出による経済活性化に向け、ビジネスリスクをとって新事業に挑戦するSTSに対し、ハンズオンによる経営・事業化のサポートなどを強化し、その事業を加速していくことが重要となっています。

そこでNEDOは、STSに対して、VC等と協調して支援する新たな支援制度をスタートさせ、今般、公募を経て選定した17件の助成金交付予定先のうち、NEDOが認定したVC等からの出資が確認された3件について、助成金の交付を決定しました。

本制度は、NEDOが認定した国内外のVC等から出資または出資意向確認書を得たSTSを公募し、その研究開発および事業化に必要な資金についてNEDOが助成金を交付するものです。助成金の交付決定にあたっては、VCが一定額を出資していることが条件となります。

NEDOとVC等が協調した切れ目ない事業化支援により、将来のメガベンチャーとなるSTSを創出・育成するとともに、VC等の日本での活動を活性化し、STSとVC等がともに成功事例を連鎖していくエコシステム創出を目指します。

2.採択テーマと助成先

公募を経て選定した17件の助成金交付予定先のうち、NEDOが認定した12のVC等(認定VC)からの出資が確認された以下の3件について、助成金の交付決定をしました。

株式会社未来機械(認定VC名:合同会社ユーグレナSMBC日興リバネスキャピタル)

事業テーマ: 人とロボットの協働最適化と遠隔保守・運用システムの研究開発

会社のWebサイト:

小型かつ安価で技術競争力の高い新型のソーラーパネル清掃ロボットを開発します。急拡大する世界のメガソーラーのメンテナンス市場において、特に中東をはじめとした乾燥地帯のソーラーパネルの汚れは深刻であり、香川大学発ベンチャーである同社の高性能なメンテナンスロボットのニーズは高まっています。

株式会社キュア・アップ(認定VC名:Beyond Next Ventures株式会社)

事業テーマ: 医学的エビデンスに基づいた、脂肪肝治療用人工知能アプリケーション開発

会社のWebサイト:

最新の医学エビデンスと人工知能を活用することで、脂肪肝の患者ごとにカスタマイズされた心理療法を行うアプリケーションを開発します。東京大学病院消化器内科との共同開発により、治験・薬事承認を経て2019年に事業化を予定しています。

オスカーテクノロジー株式会社(認定VC名:ウエルインベストメント株式会社/AZCA Inc.)

事業テーマ: 自動並列化コンパイラの翻訳時間削減機能の開発

会社のWebサイト:

早稲田大学で研究・開発されたソフトウエアの並列化技術を商用化します。コンピューターの駆動ソフトウエアを自動で並列化するコンパイラで、ハードウエアを変更することなく高速動作と低消費電力を実現可能です。ユーザビリティ向上のために、解析情報を再利用する等で翻訳時間を削減する新規機能を開発し、製品の普及拡大を目指します。

なお、助成事業の制度概要は以下の通りです。

事業期間:
交付決定日~2017年2月28日
○交付決定は、採択から3カ月以内に認定VCによる出資が確認できることが条件です。
助 成 率:
助成対象費用の85%以下
助 成 額:
原則7,000万円まで

3.今後の予定

残りの14件の交付予定先についても、今後、期限である2016年1月下旬までに、認定VCによる出資が確認された予定先に対して、順次助成金の交付決定を行います。

また本日、第2回公募の予告(公募期間:2015年11月中旬~2016年1月下旬予定)を行いました。詳細につきましては、以下のWebサイトをご参照ください。

【用語解説】

※ STS
Seed-stage Technology-based Startupsの略。

4.問い合わせ先

(本ニュースリリースの内容についての問い合わせ先)

NEDO イノベーション推進部 担当:塚越、松永、橋詰 TEL:044-520-5173

(その他NEDO事業についての一般的な問い合わせ先)

NEDO 広報部 担当:髙津佐、坂本、佐藤 TEL:044-520-5151 E-mail:nedo_press@ml.nedo.go.jp