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Press Release

「2015国際ロボット展」で災害対応ヒューマノイドロボット実演

―模擬災害現場のタスクにチャレンジ―
2015年12月2日
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
理事長 古川一夫

NEDOが開発を進めている「HRP-2改」、「Hydra」、「JAXON」の3種類の災害対応ヒューマノイドロボットの実演を、12月2日から東京ビッグサイトで開催される「2015国際ロボット展」で実施しています。

NEDO出展ブースに、トンネルの模擬災害現場を設置し、災害現場を想定したタスクに災害対応ヒューマノイドロボットがチャレンジする模様を一般に公開しています。

  • 災害現場を想定したタスクに災害対応ヒューマノイドロボットがチャレンジする模様
  • 「HRP-2改」、「Hydra」、「JAXON」の写真

1.概要

これまでNEDOは、東日本大震災の経験等を踏まえて日本のロボット技術を活用した「災害対応ロボット研究開発」を実施してきました。本プロジェクトでは、日本のロボット技術を核とする災害対応ロボットと、将来の災害対応ロボットの性能評価に役立つ性能評価手法(タスク)を開発することで、日本のロボット技術の産業競争力強化および国際的地歩の確立を目指しています。タスク開発については、本年10月に開催したジャパン・バーチャル・ロボティクス・チャレンジ(JVRC)にて、コンピュータシミュレーション上に日本の災害現場を想定したタスクを設置して、コンピュータシミュレーション上でロボットの評価を行いました。

今般、NEDOは、開発を進めている「HRP-2改」、「Hydra」、「JAXON」の3種類の災害対応ヒューマノイドロボットの実演を、12月2日から東京ビッグサイトで開催される「2015国際ロボット展」で実施しています。

今回は、JVRCにて、コンピュータシミュレーションで想定したトンネルの模擬災害現場でのタスクの一部を実際に再現し、NEDOで開発している災害対応ヒューマノイドロボットがそのタスクにチャレンジする模様を一般に公開しています。

2.災害対応ヒューマノイドロボットの紹介

【1】HRP-2改(委託先:産業技術総合研究所)

1998~2002年度の5カ年計画で実施された経済産業省/NEDOプロジェクト「人間協調・共存型ロボットシステム研究開発」において、川田工業株式会社、産業技術総合研究所、株式会社安川電機、清水建設株式会社が開発したHRP-2をベースに、災害対応用に改造したヒューマノイドロボットです。

作業能力を向上させるために脚腕を伸長して関節軸構成を一部変更、モーターをパワーアップ、レーザーやカメラ等のセンサーシステムを追加しました。最初の設計から既に10年以上が経過したため体内の電装系も一新し、外観のイメージは維持しながらも、ほぼ新規開発のロボットに近い設計となっています。

【2】Hydra(委託先:東京大学、千葉工業大学、大阪大学、神戸大学)

東京大学で開発された各腕8自由度、各脚6自由度、腰2自由度、首1自由度および各手5自由度をもつ、世界で最も人間に近い稼働部位を持つ(41自由度)ヒューマノイドロボットです。

Hydraという名前は、首を除く全軸が油圧であることから「油圧」の英語「Hydraulics」、また水素燃料電池を使うことから、「水素」の英語「Hydrogen」に、由来しています。手は4指構成で、親指以外の3指は屈曲伸展の1自由度、親指はこれに加えて内転外転の1自由度を持ちます。手首、足首、肩関節、股関節は2自由度閉リンク機構でユニバーサルジョイントを駆動する構造です。直動型油圧アクチュエーターと閉リンク機構で駆動する軸は最大トルクが関節角度によって変化します。

【3】JAXON(委託先:東京大学)

東京大学にてHRP-2をベースに、近年の高速高トルク水冷モーター駆動、知能ロボットRTM-ROS相互運用、高速全身ダンス動作等の研究技術を搭載したヒューマノイドロボットです。

ヒトと同様の環境・装置・道具を利用できる身体構造と、ヒトが出せるスピードと力に近いダイナミック行動性能を持ち、1台で多様なタスクを行うことが可能な基本性能を備えており、災害発生時に人が近づけない場所で人に替わって多様な対応をこなすことを目的としています。

【用語解説】

※ 「災害対応ロボット研究開発」
経済産業省からの委託を受けて、NEDOは「環境・医療分野の国際研究開発・実証プロジェクト/ロボット分野の国際研究開発・実証事業/災害対応ロボット研究開発(アメリカ)」(2014~2015年度)を実施。同プロジェクトにおいて、「災害対応ロボットの開発・実証」、「シミュレータの開発」、「性能評価手法の開発(タスク開発)」の3つカテゴリーについて研究開発を実施。

3.問い合わせ先

(本ニュースリリースの内容についての問い合わせ先)

NEDO ロボット・機械システム部 担当:河内山、原 TEL:044-520-5241

(その他NEDO事業についての一般的な問い合わせ先)

NEDO 広報部 担当:髙津佐、佐藤、坂本 TEL:044-520-5151 E-mail:nedo_press@ml.nedo.go.jp