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Press Release

イタリアで初の省エネ実証事業を実施へ

―HVDC向け自励式変換器を導入して省エネ性能を検証―
2016年2月25日
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
理事長 古川一夫

NEDOは、イタリア経済振興省・新技術エネルギー環境局(ENEA)と共同で、自励式交流・直流変換器の普及に向けた省エネルギー実証事業を実施することに合意、2月24日に基本協定書(MOU)を締結しました。

本事業では、日本独自の高電圧直流送電(HVDC)システム向け自励式交流・直流変換器を設置し、本技術の優位性と省エネルギー性能の検証を行います。NEDOにおいて、同国初の実証事業となります。

  • 実証システム概要図
    実証システム概要図

1.概要

欧州地域では、電力安定化・系統強化、さらには再生可能エネルギーの拡大に対応するために、大電流送電が可能な高電圧直流送電(HVDC※1)システムの普及が進んでいます。

今般、NEDOは、イタリア経済振興省・新技術エネルギー環境局(ENEA※2)と共同で、HVDCシステム向け自励式交流・直流変換器※3の普及に向けた省エネルギー実証事業を実施することに合意し、2月24日に基本協定書(MOU)を締結しました。

本事業は、2015年度から2年間、株式会社東芝を委託先として実施し、日本独自の技術によるHVDCシステム向け自励式交流・直流変換器をENEAのCasaccia研究所に設置し、本技術の優位性や省エネルギー性能の検証を行うもので、NEDOにおいて、同国初の実証事業となります。実証する機器は、東芝独自の主回路構成により、変電機器設備とその付帯工事を不要とし、より少ない設置スペース・低コストでの自励式交流・直流変換器の設置を実現し、本実証においては、この変換器の特長である高電圧化に適したマルチレベル出力を実現する交流・直流変換制御機能を検証し、連続運転時の信頼性を評価します。

同国内で得られた実証成果をもとにして、自励式交流・直流変換器が得意とする、洋上風力発電等のHVDCシステムへの普及拡大を目指ます。

2.MOU調印式について

現地時間2月24日に、ENEA本部で行われた署名式において、梅本和義 駐イタリア日本国大使とイタリア経済振興省 テレサ・ベラノバ 副大臣の立ち会いのもと、NEDO 土屋宗彦 理事、フェデリコ・テスタ ENEAコミッショナーが、本実証事業の推進に伴う協力体制を確立するため、基本協定書に署名しました。

【用語解説】

※1 HVDC
High Voltage Direct Currentの略称。
※2 ENEA
イタリア経済振興省・新技術エネルギー環境局(Italian National Agency for New Technologies, Energy and Sustainable Economic Development)1952年発足のイタリアのエネルギー政策に基づく研究開発を行う国立研究所。原子力発電に関する研究開発に注力してきたが、最近のエネルギー政策の変化を受けて、再生可能エネルギー等の新分野に重点を置こうとしている。
※3 自励式交流・直流変換器
他励式よりも高速な制御が可能であり、他励式の適用が困難な弱い交流系統(電圧・周波数が不安定な系統。例えば、再生可能エネルギー電源が多数連系した系統など)や離島などの交流電源のない系統、多端子系統に適用される。適用例としては、多端子HVDC洋上風力発電システムなどがある。

3.問い合わせ先

(本ニュースリリースの内容についての問い合わせ先)

NEDO 省エネルギー部 担当:岩下、沼田 TEL:044-520-5284

NEDO 国際部 担当:安永、伊坂 TEL:044-520-5190

(その他NEDO事業についての一般的な問い合わせ先)

NEDO 広報部 担当:髙津佐、坂本、佐藤 TEL:044-520-5151 E-mail:nedo_press@ml.nedo.go.jp