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Press Release

モスクワ市で高度交通信号システム実証事業を開始

―市内の交通渋滞解消の効果検証へ―
2016年3月7日
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
理事長 古川一夫

NEDOは、ロシアのモスクワ市交通管制センター(TsODD)と共同で交通渋滞解消のための高度交通信号システムの実証事業を実施することで合意、基本協定書(MOU)を締結しました。2016年度から約1年間、同市内の5か所の交差点に相互に連携する信号システムを設置し、交通渋滞解消効果の検証を実施します。また、同市以外の地域への展開を狙ったビジネスモデルについて検証を行います。

1.概要

ロシアは、国全体の近代化を目指し、様々なインフラ投資計画を打ち出しています。なかでも、首都であるモスクワ市は、欧州最大の都市として成長を続けていますが、慢性的な市内の交通渋滞は深刻で、ロシアの経済活動を阻害する状況にまで陥っているといわれています。現在、モスクワ市は大規模な信号システムの更新をはじめ、交通ソリューションの刷新を図ろうとしています。

このような背景のもと、NEDOは、モスクワ市と高度交通信号システム実証事業の協力に合意し、12月21日、基本協定書(MOU)を締結しました。同市の抱える交通渋滞解消のソリューションとして、NEDOは、モスクワ市交通管制センター(TsODD)と協力し、日本で交通渋滞解消実績のある自律分散信号システムを市内の渋滞発生道路に連続した交差点に設置し、その道路における交通渋滞を解消する高度交通信号システム(ARTEMIS)の実証を行います。

具体的には、2016年から約1年間、株式会社京三製作所、株式会社野村総合研究所を委託先として、同市内の5か所の連続する交差点に本システムを設置し、年間を通して交通渋滞解消の効果検証を実施します。本システムは、信号制御機(コントローラ)間でリアルタイムに交通情報や信号機制御情報を交換して交差点に流入する交通量を予測して、“信号待ち時間が最小”になるように信号サイクルを制御します。併せて、本システムのモスクワ市以外の地域への展開を狙ったビジネスモデルについても検証を実施します。

本事業により、モスクワ市の交通渋滞解消が期待できます。また、この実証事業の結果をもとに、ロシアの他の地域への高度交通信号システムの展開を目指します。

【用語解説】

※ ARTEMIS
Autonomous and Real‐Time signal control based on Estimation traffic demand for Minimization of Signal waiting timeの略。

  • 高度交通信号システム概念図

2.問い合わせ先

(本ニュースリリースの内容についての問い合わせ先)

NEDO 省エネルギー部 担当:坂本、沼田 TEL:044-520-5284

(その他NEDO事業についての一般的な問い合わせ先)

NEDO 広報部 担当:髙津佐、坂本、佐藤 TEL:044-520-5151 E-mail:nedo_press@ml.nedo.go.jp