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Press Release

モンゴルのタバントルゴイ炭鉱で日モンゴル共同事業を実施へ

―水をまったく使用しない乾式選炭技術を実証―
2016年2月17日
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
理事長 古川一夫

NEDOは、モンゴル国・鉱業省と共同事業を実施することで合意、2月16日に基本協定書(MOU)を締結しました。

本事業は、水をまったく使用しない乾式選炭技術を実証するものです。モンゴル国の南ゴビ地域にある世界最大級の原料炭の炭田であるタバントルゴイ炭鉱に、従来の湿式選炭システムと同等の選別能力を有する乾式選炭システムを世界で初めて導入し、システムの実証を行い、従来の湿式選炭システムに比べて約20%の省エネ化を目指します。

  • 乾式選炭システムの図
    乾式選炭システム

1.概要

モンゴル国の南ゴビ地域にあるタバントルゴイ炭鉱は、石炭の埋蔵量が膨大であり、大変有望な炭鉱として注目を浴びています。炭鉱の運用にはインフラを整備する必要があり、中でも、石炭の付加価値を向上させる選炭※1は必須の技術です。

従来の湿式選炭システムは、プロセス水と呼ばれる水を用いており、最新の省水技術を適用しても相当量の水が必要です。しかしながら南ゴビ地域は、年間降水量が150mm以下と極端に乾燥している寒冷地であり、この地域でのプロセス水の安定確保は大きな問題になっています。

このような背景から、NEDOは、モンゴル国の鉱業省と乾式選炭システムをタバントルゴイ炭鉱に導入し実証する、日モンゴル共同事業を実施することで合意、2月16日に基本協定書(MOU)を締結しました。

本事業では、水をまったく使用しない「乾式比重分離技術」を石炭選別に応用した日本独自の先端技術を実証します。従来の湿式選炭システムと同等の選別能力を有する乾式選炭システムを世界で初めて導入し、システムの実証を行い、従来の湿式選炭システムに比べて約20%の省エネ化を目指します。なお、本事業は、日本政府がモンゴルに対して支援の実施を表明したエルチ・イニシアティブ・プラス※2に記載されています。

本事業の委託先は、永田エンジニアリング株式会社であり、モンゴル国のパートナー企業はエルデネス・モンゴル社です。事業期間は2018年末までを予定しています。

NEDOは、本事業の成果を乾式選炭システムのショーケースとし、モンゴル各地の炭鉱への普及を目指します。

【用語解説】

※1 選炭
採掘した石炭を精炭と廃石に分離する技術。
※2 エルチ・イニシアティブ・プラス
モンゴルの輸出と産業多角化促進のため、日本がモンゴルに対して支援の実施を表明した文書。2014年7月に安倍首相がエルベグドルジ・モンゴル大統領に対して推進を表明。

2.問い合わせ先

(本ニュースリリースの内容についての問い合わせ先)

NEDO 環境部 担当:佐藤、宮尾 TEL:044-520-5293

NEDO 国際部 担当:石田、山下 TEL:044-520-5190

(その他NEDO事業についての一般的な問い合わせ先)

NEDO 広報部 担当:佐藤、髙津佐、坂本 TEL:044-520-5151 E-mail:nedo_press@ml.nedo.go.jp