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Press Release

NEDOが仲立ちしたインキュベーション・アライアンス社に産業革新機構が出資

―相互協力協定に基づく連携支援―
2016年3月3日
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
理事長 古川一夫

NEDOが研究開発を助成した(株)インキュベーション・アライアンスが、NEDOの仲立ちにより(株)産業革新機構から出資を受けました。

NEDOは、中堅・中小・ベンチャー企業の実用化開発に対する助成等のほか、技術や事業に関する専門家派遣による課題解決支援、展示会・ビジネスマッチング開催等による事業化支援など、入り口から出口までの一貫支援に取り組んでいます。

さらに金融機関への仲立ち等の支援として、NEDOは、(株)産業革新機構との間で、「新産業の創出に向けた相互協力協定」を締結しており、今回の出資実現は、この協力協定に基づく連携支援となります。

1.概要

NEDOは、3~5年以内に実用化が見込まれる中堅・中小・ベンチャー企業の技術開発を助成しています。また、実用化開発に対する助成等のほか、技術や事業に関する専門家派遣による課題解決支援、展示会・ビジネスマッチング開催等による事業化支援など、研究開発型中小企業の入り口から出口までの一貫支援に積極的に取り組んでいます。その活動の一環として、NEDOでは、採択時と終了時のいずれの評価も高い助成事業実施者について、当該事業者のニーズを踏まえ、(株)産業革新機構をはじめとする金融機関への仲立ち等の支援(金融マッチング)も行っています。

今般、本活動の成果として、NEDOが(株)産業革新機構に紹介した(株)インキュベーション・アライアンス(本社:兵庫県神戸市、代表者:村松一生 代表取締役)について、同機構が出資検討を行った結果、同社の第三者割当増資を引き受け、今後の事業拡大と研究開発に必要な資金として7億円を上限とする出資を行うことを決定しました。また、同社に対しては、大和企業投資(株)も出資を実施ずみです。

NEDOは、(株)産業革新機構との間で、「新産業の創出に向けた相互協力協定」を締結しており、今回の出資実現は、この協力協定に基づく連携支援となります。(株)インキュベーション・アライアンスは、2013年度および2014年度にNEDO「イノベーション実用化ベンチャー支援事業」の助成事業において「PC冷却用グラフェン被覆繊維の開発等」に取り組み、事前・事後のピアレビューにおいて高い評価を得ていたため、NEDOは、同社における継続研究に係る資金需要や同社からの(株)産業革新機構への仲立ち依頼等を踏まえ、(株)産業革新機構に紹介することとし、今回の出資が実現しました。

2.(株)インキュベーション・アライアンスの技術紹介

グラフェンとは炭素の「原子」だけで出来た1層のシートであり、ダイヤモンドより固く、存在しうる最も薄い物質であるといった多くの驚異的性能を持っています。中でも熱を伝える速さである熱伝導度が大きいことが特徴で、熱が伝わりやすいことで知られているアルミや銅といった金属の10倍以上の熱伝導度を持ちます。このため、電極や複合材料、医療分野等の様々な用途への適用が期待されていますが、グラフェンを大量に作ることやハンドリングが難しく実用化はほとんど進んでいません。

(株)インキュベーション・アライアンスは、安価なグラフェンの大量合成に成功するとともに、困難であったグラフェンのシート状製品の成形、さらには立体加工にも成功しました。このため、近年、ウェアラブル等の新たな電子機器の開発や自動車電装化、IoT化等に伴う放熱部材用途の拡大に加え、高性能化に伴う発熱量の増加により、高性能な放熱部材のニーズが高まっています。

  • 写真 グラフェンシートの3D加工例

【用語解説】

  • NEDOでは、中堅・中小・ベンチャー企業によるイノベーションを支援するにあたり、採択時に研究開発成果の有効性を評価する「技術評価」と実用化・事業化に対する有効性を評価する「事業化評価」の観点からピアレビューを行うとともに、事業終了後にも計画どおり進捗したかを評価する事後評価を実施しています。

3.問い合わせ先

(本ニュースリリースの内容についての問い合わせ先)

NEDO イノベーション推進部 担当:塚越、綱島 TEL:044-520-5175

(その他NEDO事業についての一般的な問い合わせ先)

NEDO 広報部 担当:髙津佐、坂本、佐藤 TEL:044-520-5151 E-mail:nedo_press@ml.nedo.go.jp