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Press Release

橋梁点検用ロボットの実証実験を実施

―川崎市と連携し、早期実用化を目指す―
2016年7月26日
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
理事長 古川 一夫

NEDOプロジェクトにおいて、(株)イクシスリサーチは7月26日、川崎市内において同社が開発した橋梁点検用ロボットの実証実験を行いました。

実証実験は、同市内の道路橋で実施。ロボットが桁下を移動しながら桁の撮影と画像処理を行うことで、道路橋点検の支援を行う技術の有効性を検証しました。

今回の実証実験は、6月にNEDOと川崎市が締結した「次世代産業の推進に関する協定」の取り組みの一環で、今後、NEDOは川崎市と連携しながら橋梁点検用ロボットの早期実用化を目指します。

  • 写真:橋梁近接目視代替ロボット

1.概要

橋梁やトンネルなどの社会インフラは、今後、建設から50年を経過するものが加速度的に増加し、それらの老朽化に対応するための十分な資金と高度な維持管理の専門知識を有する人材不足が、大きな社会問題となっています。このような背景のもと、NEDOでは2014年度から「インフラ維持管理・更新等の社会課題対応システム開発プロジェクト」において、橋梁やトンネルなど既存インフラの状態に応じた効果的かつ効率的な維持管理・更新等を図る取り組みとして、インフラ構造物に対して人間の立ち入りが困難な箇所へ移動し、インフラの維持管理に必要な情報を取得するロボットの研究開発を推進しています。

本プロジェクトにおいて、株式会社イクシスリサーチは、富士フイルム株式会社および一般財団法人首都高速道路技術センターと共同で、橋梁点検用のステレオカメラ(複眼式撮像装置)※1を搭載した橋梁近接目視代替ロボットを開発しています。本ロボットは、橋の鋼桁下(こうけたした)フランジ※2を移動しながら鋼桁を撮影し、撮影画像を画像処理して近接目視点検および点検調書を作成することが可能です。

NEDOプロジェクトにおいて、(株)イクシスリサーチは7月26日、川崎市の協力のもと、市内の道路橋にて開発したロボットの実証実験を実施しました。実証実験では、主桁吊下げ型目視点検ロボットが桁下を移動し、桁の撮影および画像処理を行うことで損傷を検出し、近接目視を主体とする点検の支援が可能かなど実用化に向けた検証を行いました。また今回の実証実験結果について、橋梁点検を数多く実施している複数の点検業者から、使い勝手やデータに関する客観的評価なども提案頂く予定であり、これらの結果も踏まえ、本ロボットの改良を継続し、早期の実用化を目指します。

本ロボットが今後活用されることにより、従来の橋梁点検のための高架下への足場の設置や、高所作業車または橋梁点検車の使用に伴うコスト高を削減するとともに、橋上の交通規制を最小限にすることで、橋梁維持管理の効率化が期待できます。

なお今回の実証実験は、2016年6月29日にNEDOと川崎市で締結した「次世代産業の推進に関する協定」の取り組みの一環であり、今後もNEDOは川崎市と連携して、先端的な技術シーズを活かして事業化を進める川崎市内の企業等を連携して支援し、オープンイノベーションを通じた次世代産業の推進を図ることで、地域社会の持続的な発展に貢献します。

<実証実験の概要>

  • ■日時:2016年7月26日(火)
  • ■場所:上子橋(丸子橋公園内:中原区丸子通1丁目408-32)
  • ■内容:主桁吊下げ型目視点検ロボットが桁下を移動し、部材の写真撮影・録画を行いデータを収集

【用語解説】

※1 ステレオカメラ(複眼式撮像装置)
2台のカメラで異なった視点から同一の対象物を撮影することにより、斜め方向の撮影画像から正確なひび割れ幅などの情報を得ることができるカメラシステム。
※2 鋼桁下フランジ
鋼橋において主要な構造要素であるI型の鋼桁は、垂直面を構成する鋼材と上下の水平フランジ部分で構成されるが、そのうち下側の水平フランジ部分を鋼桁下フランジという。

2.問い合わせ先

(本ニュースリリースの内容についての問い合わせ先)

NEDO ロボット・AI部 担当:安川、川上、内山 TEL:044-520-5241

(その他NEDO事業についての一般的な問い合わせ先)

NEDO 広報部 担当:髙津佐、佐藤、坂本、藤本 TEL:044-520-5151 E-mail:nedo_press@ml.nedo.go.jp