本文へジャンプ

Press Release

研究開発型ベンチャーを支援する新たな事業を開始へ

―事業化の加速、ベンチャー・エコシステム強化を目指す―
2016年10月3日
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
理事長 古川一夫

NEDOは、事業会社と連携して共同研究等を行う研究開発型ベンチャーを支援する新たな事業を開始します。

NEDOは、研究開発型ベンチャーと事業会社の連携の接点となる共同研究等を新たな事業で支援し、その連携を促進することにより、研究開発型ベンチャーの事業化の加速、ベンチャー・エコシステムの強化を目指します。

1.概要

これまでNEDOは、日本のベンチャー・エコシステム※1の構築を目指し、シード期の研究開発型ベンチャー支援制度を拡充してきており、TCP※2、起業家候補支援事業※3、シード期の研究開発型ベンチャーに対する事業化支援※4と資金獲得フェーズに合わせた骨太の支援により、シード期の技術開発支援と民間のリスクマネーへのシームレスな橋渡しを同時に進めてきました。

2016年6年2日に閣議決定された「日本再興戦略2016」では、ベンチャーが自然発生的に連続して生み出される「ベンチャー・エコシステムの構築」の必要性がうたわれており、その具体的施策として民間企業によるベンチャー投資の活性化等のため、大企業とベンチャー企業との連携促進の支援に取り組むこととされています。

加えて、「ベンチャー・チャレンジ2020」においても、「産業界では、本格的なオープンイノベーションを通じて、ベンチャー企業を新製品開発、新事業創出、経営戦略上の対等なパートナーとして捉え、連携するための具体的活動が進められている。今後は、こうした取り組みをさらに加速化・本格化していくことが重要であり、政府としても、こうした大企業側の動きを最大限サポートしていく。」とあります。

シード期の死の谷を乗り超えたベンチャーが、その後自律的なイノベーション・エコシステムの構築に資するためには、産業界とのマッチングが必要不可欠です。昨今、多くのマッチングイベント等が行われている一方で、資金力に大きな違いのある事業会社とベンチャー企業のマッチングは、必ずしも容易ではありません。ベンチャー企業側の資金不足によりコア技術開発に注力できないことに加え、事業会社側の資金負担が大きくなる等の理由で、共同研究等に至らない場合も多いと言われています。

そこでNEDOは、研究開発型ベンチャー(SCA※5)と事業会社の連携の接点となる共同研究等を新たな事業で支援し、その連携を促進することにより、研究開発型ベンチャーの事業化の加速、ベンチャー・エコシステムの強化を目指します。

  • 研究開発型ベンチャー支援事業の全体像の図
    図 研究開発型ベンチャー支援事業の全体像

2.事業内容

NEDOは事業会社と共同研究等を行う研究開発型ベンチャー(SCA)を公募し、外部専門家等による審査を行い、助成金を交付します。審査にあたり、共同研究等の内容に加え事業会社からSCAに対する出資や販路の提供、人材の相互的な提供等の連携内容についても考慮することで、本事業を通じたSCAと事業会社とのマッチングやSCAのM&A等エグジットを促進し、ベンチャー・エコシステムの強化を目指します。

(1)事業期間

交付決定日~2018年2月末

(2)助成額等

助成率:最大2/3
助成額:最大7,000万円/事業期間

3.今後の予定

本公募に係る説明会を10月3日の福岡を皮切りに、全国10カ所で計11回(川崎=2回、札幌、仙台、さいたま、名古屋、大阪、高松、広島、福岡、那覇)開催します。(公募ページ参照)

公募及び説明会の開催情報等は以下URLからご覧頂けます。

【用語解説】

※1 ベンチャー・エコシステム
起業家、既存企業、大学、研究機関、金融機関、公的機関等の構成主体が共存共栄し、企業の創出、成長、成熟、再生の過程が循環する仕組み(生態系)です。
※2 TCP(NEDO Technology Commercialization Program)
技術をもとに起業して事業を大きく拡大させたいと考えている起業家、起業意識のある研究者等を支援するためのプログラムです。参加者へビジネスプラン構築の研修とメンタリング支援による教育プログラムの提供とマッチング機会の提供を兼ねたピッチコンテストを開催します。
※3 起業家候補支援事業
具体的な技術シーズを活用した事業構想を有する起業家候補(スタートアップイノベーター「SUI」)を支援するものです。ビジネスプラン作成、市場調査、試作品設計・製作等、研究開発型ベンチャーの立ち上げに必要な活動を、事業カタライザー(起業・事業化に向けた指導を行う専門家)によるハンズオン支援のもとで行います。
※4 シード期の研究開発型ベンチャーに対する事業化支援
ベンチャーキャピタル(VC)等と協調し、初期段階(シード期)にある研究開発型ベンチャー(STS)を支援するものです。NEDOとVC等が協調した切れ目ない事業化支援により、供給が足りていないリスクマネーであるシード期への出資を促進し、新たなエコシステム創出を目指します。
※5 SCA(Startups in Corporate Alliance)
事業会社と共同研究等を行う研究開発型ベンチャー(企業間連携スタートアップ)。

4.問い合わせ先

(本ニュースリリースの内容についての問い合わせ先)

NEDO イノベーション推進部 担当:塚越、松永、橋詰 TEL:044-520-5173

(その他NEDO事業についての一般的な問い合わせ先)

NEDO 広報部 担当:坂本、髙津佐、藤本 TEL:044-520-5151 E-mail:nedo_press@ml.nedo.go.jp