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Press Release

中国江蘇省の病院で人工透析システムの有効性を確認

―日本独自のシステムで中国市場に本格参入へ―
2017年2月21日
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
理事長 古川一夫

NEDOは、東レ・メディカル(株)、東レ(株)および東京女子医科大学を委託先として、中国江蘇省にある南京医科大学第二附属医院に、日本独自のセントラル方式人工透析システム(CDDS)を導入し、9ヶ月間の実証試験の結果、システムの安定稼働と透析水清浄化で国際基準を達成し、本システムの有効性を確認できました。

今後、東レ・メディカル(株)は、本実証事業で得られた知見をもとに、CDDSの中国市場への本格参入を目指します。

  • セントラル方式人工透析システムの全体像の図
    現地病院内に設置した実際の実証機器

1.概要

生活習慣の変化により中国での透析患者数は急激に増加しているとともに、人工透析の市場規模も年率約20%で増加しているといわれています。この透析患者数の増加に対する解決策として、多人数の透析を高効率に実施することができるシステムの導入が求められています。このような背景のもと、NEDOは、「環境・医療分野の国際研究開発・実証プロジェクト/先進的医療機器システムの国際研究開発及び実証」において、同国における医療技術の向上と医療サービスを促進に貢献することを目的に、2013年11月に南京医科大学と人工透析システムの研究開発・実証事業の実施に関する基本協定書(MOU)を締結し、実証試験を進めてきました。具体的には、東レ・メディカル株式会社、東レ株式会社、学校法人東京女子医科大学を委託先として、中国江蘇省にある南京医科大学第二附属医院に、多数の患者への効率的かつ高品位な透析治療を実現する日本独自のセントラル方式人工透析システム(CDDS)を導入し、これらのシステムの有効性について9ヶ月間の実証試験を行ってきました。

今般、本実証事業の成果として、中国仕様に改良・開発した透析水清浄化用の水処理装置と、人工透析技術や透析水質管理技術、インフラ/システム技術などを組み合わせ、現地の水環境と医療環境に適合した高品位なシステムが安定して稼動できることを確認し、さらに透析水清浄化について透析用水および透析液中の化学的汚染物質、細菌数・エンドトキシン値の国際基準をクリアするなど、中国医療環境における本システムの有効性を確認できました。

今後、東レ・メディカル(株)は、CDDSの中国市場への本格参入を目指します。

また、2017年2月20日に南京医科大学第二附属医院で「実証試験成果報告会」を開催し、中国の医療関係者にその成果を報告しました。

  • 図
    実証事業の実施体制

【用語解説】

※ CDDS
Central Dialysis Fluid Delivery Systemの略称。

2.問い合わせ先

(本ニュースリリースの内容についての問い合わせ先)

NEDO ロボット・AI部 担当:西田、原、村上 TEL:044-520-5241

(その他NEDO事業についての一般的な問い合わせ先)

NEDO 広報部 担当:髙津佐、坂本、藤本 TEL:044-520-5151 E-mail:nedo_press@ml.nedo.go.jp