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Press Release

CIS系薄膜太陽電池サブモジュールで世界最高変換効率19.2%を達成

-発電コスト目標14円/kWhの実現に大きく前進-
2017年2月27日
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
ソーラーフロンティア株式会社

NEDOとソーラーフロンティア(株)は、CIS系薄膜太陽電池サブモジュール(30cm角)で、世界最高変換効率19.2%を達成しました。今回の成果は、光吸収層における製膜プロセスの改良による品質改善やバッファ層の変更等の技術により達成されたものであり、NEDOが掲げる発電コスト目標2020年に14円/kWhの実現に向けて大きく前進するものです。

  • 写真1
    世界最高変換効率19.2%を達成したCIS系薄膜太陽電池サブモジュール(30cm角)

1.概要

太陽電池の変換効率※1向上は、太陽光発電における発電コストの低減に大きく寄与するため、世界中の企業、研究機関が取り組んでいます。特に、CIS系薄膜太陽電池※2は結晶シリコン系太陽電池と比較して膜厚を薄くでき、少量の原料で製造が可能なため、省資源かつ低コスト化できるという特長があり、さらなる変換効率向上が期待されています。

今回、NEDOの「高性能・高信頼性太陽光発電の発電コスト低減技術開発」プロジェクトにおいて、ソーラーフロンティア株式会社は、CIS系薄膜太陽電池サブモジュール(30cm角)で、世界最高※3変換効率19.2%※4を達成しました。これは、2012年2月にソーラーフロンティア(株)が薄膜系太陽電池サブモジュールで達成した世界最高記録17.8%を1.4ポイントも更新するものであり、全ての薄膜系太陽電池サブモジュールと比較しても世界最高記録となります。この成果は、光吸収層※2における製膜プロセスの改良による品質改善やバッファ層※2の変更等の技術により達成されたものであり、NEDOが掲げる発電コスト目標(2020年に14円/kWh、2030年に7円/kWh)の実現に向けて大きく前進するものです。

また、今回の成果と併せて、7cm×5cmサイズのCIS系薄膜太陽電池においても、世界最高変換効率19.8%※5を達成しました。

2.今後の予定

NEDOとソーラーフロンティア(株)は、NEDOが掲げる発電コスト目標の実現に向け、高効率と高信頼性を兼ね備えた太陽電池の低コスト化技術開発に取り組みます。

また、ソーラーフロンティア(株)は、今回の成果に用いた新技術の一部を適用して性能を大幅に向上させた製品を、今夏から量産開始する予定です。

【用語解説】

※1 変換効率
太陽電池の重要な性能指標の一つで、光のエネルギーを電気エネルギーに変換する割合のこと。最大出力を太陽電池セル・モジュール面積と放射照度との積で除した値。
※2 CIS系薄膜太陽電池
銅、インジウム、セレン他による化合物を光吸収層とした太陽電池。
基本的なCIS系薄膜太陽電池の構造は、透明導電膜/バッファ層/光吸収層/裏面電極をガラス基板上に積層した構造。
※3 世界最高
2017年2月27日現在、研究レベルにおけるCIS系薄膜太陽電池において[ソーラーフロンティア調べ]。
※4 変換効率19.2%
2017年1月、国立研究開発法人産業技術総合研究所において確認された変換効率。
[指定面積:841cm²](指定面積とは、太陽電池上に設けられたマスクの開口部により限定された領域の面積を指す。)
※5 変換効率19.8%
2016年12月、フラウンホーファー研究機構において確認された変換効率。
[指定面積:24.165cm²]

3.問い合わせ先

(本ニュースリリースの内容についての問い合わせ先)

NEDO 新エネルギー部 担当:三宅、佐藤 TEL:044-520-5277
ソーラーフロンティア(株) コーポレート管理部 広報チーム 担当:吉田、八宮 TEL:03-5531-5792

(その他NEDO事業についての一般的な問い合わせ先)

NEDO 広報部 担当:坂本、髙津佐、藤本 TEL:044-520-5151 E-mail:nedo_press@ml.nedo.go.jp