本文へジャンプ

Press Release

太陽光発電コストのさらなる削減を目指す研究開発4テーマを新たに開始

―初期導入コストの低減と発電量増加を狙った効率向上目指す―
2017年6月26日
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
理事長 古川一夫

NEDOは、太陽光発電の発電コストのさらなる削減を目指して、太陽光電池モジュール以外の周辺機器や工事などの初期導入コストの低減を目指す2テーマ、発電量を10%以上増加させシステム効率の向上を目指す2テーマ、計4テーマの研究開発を開始しました。

これらテーマは太陽光発電の大量導入社会を支えるプロジェクトを拡充するために新たに公募し採択したもので、これらの技術開発を通じて、太陽光発電システムの発電コストを低減し、固定価格買取制度(FIT)に頼らない太陽光発電の普及を目指します。

1.概要

2012年からスタートした固定価格買取制度(FIT)により太陽光発電の大量導入は進みましたが、買い取り費用の国民負担増を抑制するため、さらなる太陽光発電コストの低減が求められています。このような状況のなか、経済産業省の調達価格等算定委員会において将来の調達価格の目標とその実現に必要なシステム価格の想定値※1が示されました。

NEDOは、太陽光発電の大量導入社会を支えるプロジェクトとして、2014年から2018年までの5年間の計画で進めている「太陽光発電システム効率向上・維持管理技術開発プロジェクト」において、これらの目標値を追加した公募を行いました。その結果、実施期間を2年間として、太陽光発電システムのBOSコスト※2低減を目指す技術開発2テーマと、発電量を10%以上増加させシステム効率向上を目指す技術開発2テーマを新たに採択しました。NEDOは、これらの採択テーマの技術開発を通じ、太陽光発電システムの発電コストを低減し、FITに頼らない太陽光発電の普及を目指します。

なお、NEDOの太陽光発電分野の取り組みについては、7月5日(水)13時~15時45分にパシフィコ横浜で開催される「第12回再生可能エネルギー世界展示会」のNEDOプロジェクトセミナー内(小間番号: R-403)で発表する予定です。

2.採択テーマと委託予定先

  • 【1】BOSコスト低減
    住宅用(10kW未満)の場合、2019年にシステム価格30.8万円/kW以下、非住宅用(10kW以上)の場合、2020年にシステム価格20.0万円/kW以下を実現する技術開発を実施します。
テーマ名 委託予定先
長寿命モジュール対応の低コスト太陽光発電システムの開発、実証 三洋電機株式会社
新建材一体型モジュール+高耐久化によるBOSコストの削減 株式会社カネカ
  • 【2】システム効率向上(発電量の増加)
    BOSコストは現状の水準を維持しつつ、システム全体での発電量を10%以上向上する技術開発を実施します。
テーマ名 委託予定先
内部反射型効率向上・規格化壁面設置太陽光発電システムの開発 株式会社カネカ
多雪地域用非常電源機能付き太陽光発電システムの高効率化・低コスト化 株式会社公害技術センター

3.主な採択テーマの内容

<テーマ名>長寿命モジュール対応の低コスト太陽光発電システムの開発、実証
<委託予定先>三洋電機株式会社

建材一体型太陽電池モジュール※3の住宅屋根設置を志向した長寿命モジュールを開発し、同モジュール向けに低コストの架台※4と施工技術を開発します。

図1 建材一体型モジュール

<テーマ名>内部反射型効率向上・規格化壁面設置太陽光発電システムの開発
<委託予定先>株式会社カネカ

壁面に垂直に設置する両面発電の太陽電池モジュール※5に太陽光を効果的に入射させて発電量の向上を図り、併せて建築物の内外壁面に低コストで設置する工法を開発します。

図2 壁面に垂直に設置する工法

【用語解説】

※1 将来の調達価格の目標とその実現に必要なシステム価格の想定値
将来(2019年度(平成31年度))における10kW未満(住宅用)の調達価格の目標は、24円/kWh。 この価格の実現に必要なシステム価格の想定値は、調達価格等算定委員会の委員長案として2016年12月に30.8万円/kWが示された。
※2 BOSコスト
BOSはBalance of systemの略で、周辺機器、工事を含めた太陽電池を除く発電システムの初期導入コスト。
※3 建材一体型太陽電池モジュール
住宅建材に求められる機能を併せ持つ太陽電池モジュール。
※4 架台
太陽電池モジュールを屋根に取り付けるための台座や固定金具などの全体。
※5 両面発電の太陽電池モジュール
太陽電池モジュールの表裏の両面を受光面となるようガラスで挟み込み、両面で発電する太陽電池モジュール。

4.問い合わせ先

(本ニュースリリースの内容についての問い合わせ先)

NEDO 新エネルギー部 担当:森田、近藤 TEL:044-520-5277

(その他NEDO事業についての一般的な問い合わせ先)

NEDO 広報部 担当:髙津佐、藤本、坂本 TEL:044-520-5151 E-mail:nedo_press@ml.nedo.go.jp