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Press Release

工場自動化(FA)などのシステムに組み込み、容易に応用できる新プラットフォームを製品化

―さまざまな分野に応用可能な横断的基盤技術を目指す―
2017年12月14日
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
株式会社エクスビジョン

NEDO事業の成果をもとに、(株)エクスビジョンは、高速移動体を高速で画像処理できるリアルタイムシステムを工場などのファクトリー・オートメーション(FA)や検査ソリューションに組み込んで容易に応用するための新たなプラットフォーム「High Speed Vision Software Development Kit(HSV SDK)」を開発し、来年1月下旬に提供を開始します。

このプラットフォームによって1秒間あたり1000枚の高速画像処理を実現することで、FAや検査の分野に限らず、映像メディア、ヒューマンインタフェース、バイオ・医療、セキュリティ、自動車・交通、高速3D入力、高速ロボットなどの分野にも応用展開でき、今後、横断的基盤技術となることを目指します。

  • 新製品「High Speed Vision Software Development Kit(HSV SDK)」ハードウェアの写真
    図1 新製品「High Speed Vision Software Development Kit(HSV SDK)」ハードウェア

1.概要

NEDOでは、「IoT推進のための横断技術開発プロジェクト」において、2030年の高度IoT社会の実現を目指し、革新的かつ分野横断的な基盤技術開発を進めています。本事業の一環として、株式会社エクスビジョンは、国立大学法人東京大学および複数企業と共に、高速画像処理のネットワーク化とフィードバックの実現およびリアルタイムシステムの実現を目指し、研究開発を進めています。

今般、NEDO事業の成果をもとに、(株)エクスビジョンは、人間の眼では追うことが難しい高速移動体の高速画像処理を即座に可能とするリアルタイムシステムを、工場などの生産現場でFAや検査ソリューションなどさまざまな用途のシステムに組み込んで容易に活用するためのプラットフォームの新製品「High Speed Vision Software Development Kit(HSV SDK)」を開発、製品化しました。

このプラットフォームは、1秒間に1000枚の撮像および画像処理が可能な高速ビジョンセンサー※1を用いており、この性能を最大限に引き出し、メインターゲットであるFAや検査の分野に限らず、映像メディア、ヒューマンインタフェース、バイオ・医療、セキュリティ、自動車・交通、高速3D入力、高速ロボットなどの分野にも応用展開が可能であり、今後、横断的な基盤技術となることを目指します。

なお、(株)エクスビジョンは、2018年1月下旬をめどにHSV SDKの提供を開始します。

2.新プラットフォーム「High Speed Vision Software Development Kit(HSV SDK)」の特徴

「High Speed Vision Software Development Kit(HSV SDK)」は、種々のインタフェースへ対応するなどの汎用的な仕様であるため、工場など生産現場でのFAや検査における高速画像処理の研究開発に活用するとともに、産業界に横断的に広く展開していくことができます。その特徴は下記の通りです。

(1)リアルタイム制御の実現

取り込んだ画像から対象の色や重心位置などを判別し、これらに対応した動作を即座に行うこと(リアルタイム制御)ができ、従来必要であった高速移動体に対応するための予測に基づいた制御が不要となります。

(2)さまざまなシステムに容易に活用できるプラットフォームの開発

高速画像処理をさまざまな用途向けに活用していくためには、その開発を容易にする汎用開発プラットフォームが必要です。今回開発したプラットフォームは、高速画像処理を用いるための、共通のハードウェアとソフトウェアを用意しており、ユーザ自身が個別のアプリケーションソフトウェアを開発するだけで、システムを構築することができ、さらにサンプルプログラムを使って、高速画像処理を即座に評価することができる汎用的な仕様になっていますので、ユーザがハードウェアシステムの構築やこれを制御する各種のソフトウェアを個別に構築する必要がありません。したがって、工場など生産現場でのFAや検査における高速画像処理の研究開発に活用するとともに、産業界に横串で広く展開していくためのプラットフォームとして活用することができます。

  • 新製品「High Speed Vision Software Development Kit(HSV SDK)」の概念図
    図2 新製品「High Speed Vision Software Development Kit(HSV SDK)」の概念

3.今後の予定

(株)エクスビジョンは、2018年1月下旬をめどに、新製品「High Speed Vision Software Development Kit(HSV SDK)」の提供を開始します。高速センシングでの対象物の検出と追跡による全く新しいリアルタイムシステムを実現することにより、工場などにおけるFAや検査を対象にその有効性を検証し、事業展開を目指しています。高速画像処理によるリアルタイムIoTシステムによって創出される研究成果は、従来比約30倍(サンプリングレート)の性能を実現するのもので、メインターゲットであるFAや検査に限らず、映像メディア、ヒューマンインタフェース、バイオ・医療、セキュリティ、自動車・交通、高速3D入力、高速ロボットなどの分野にも応用展開可能であり、今後、横断的基盤技術となることを目指します。

なお、本製品は、WINDSネットワーク(Network for World Initiative of Novel Devices and Systems)※2が12月18日(月)にホテルグランドパレスで開催する「第5回WINDSフォーラム・セミナー」において、(株)エクスビジョンから紹介される予定です。

【用語解説】

※1 高速ビジョンセンサー
高速ビジョンセンサーとして、ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社の『IMX382』を搭載。毎秒1000フレームで撮像から対象物の検出、追跡まで処理できる機能を1チップに内蔵
※2 WINDSネットワーク(Network for World Initiative of Novel Devices and Systems)
WINDSネットワークは、高速画像処理のさらなる普及と用途拡大、新産業創出を目指したコンソーシアム形式による推進体制です。会員は企業全体でも、部や課の単位での加入も可能とし、自由でゆるやかな活動を展開していきます。NEDOは、これを応援しています。

4.問い合わせ先

(本ニュースリリースの内容についての問い合わせ先)

NEDO IoT推進部 担当:三ツ石、大西 TEL:044-520-5211­
(株)エクスビジョン HSV SDK担当:黒田、井上 TEL:03-6801-6375 E-mail:contact@exvision.co.jp

(WINDSネットワークについての問い合わせ先)

WINDSネットワーク事務局 東京大学大学院情報理工学系研究科 石川・渡辺研究室
担当:佐久間 TEL:03-5841-8699­

(その他NEDO事業についての一般的な問い合わせ先)

NEDO 広報部 担当:坂本、髙津佐、藤本 TEL:044-520-5151­ E-mail:nedo_press@ml.nedo.go.jp