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NEDO関連事業の歩み2010~ 1981~2010までにもどる

2010年代以降
*スマートグリッド・スマートコミュニティ

エネルギーの最適化を実フィールドで実証

 ICT(Information and Communication Technology:情報通信技術)と電力システムを結びつけ、様々な最適化を図って、電力システムを安定化させるのがスマートグリッドです。さらに、電力だけでなく、熱や上下水道の水、交通機関までを含めた総合的な公共サービスと賢いユーザーを結びつけるのが、スマートコミュニティです。多岐にわたる省エネルギー関連技術を情報通信技術で結び、コミュニティ全体の最適化を実現していきます。NEDOでは海外の活動を通じ、技術実証と共に日本のスマートコミュニティ技術の積極的な世界市場への展開を推進することを目指しています。加えて、国際競争力を高めるための、国際標準化への取り組みなど、スマートコミュニティ・アライアンス(JSCA)を通じた活動も行っています。

● 電力の「品質」と「系統連系」 ●


電力の「品質」と「系統連系」

 現在、日本の電力は東日本が50Hz(ヘルツ)、西日本が60Hzと異なる周波数で供給されています。電力の周波数が変動したり、電圧の変化によって、工場の生産設備が止まったり、パソコンの動作に影響が出る場合があるため、電圧は95〜107V(ボルト)、周波数は0.2〜0.3Hzの変動幅におさまるように厳密に制御されています。電力の「品質」はこの変動幅によって決まります。
 電力の需要と供給のバランスが崩れると、電圧や周波数が変動し、場合により系統が崩壊します。このために、晴れているからといって、太陽光で発電した電力を送電網にどんどん流すと、電力の品質を保つことができなくなるのです。
 太陽光発電や風力発電などの新エネルギーを既存の電力網に接続することを「系統連系」といいます。新エネルギーは発電方法によっては供給が不安定になるものもあるため、発電した電力をいったん蓄電池に貯蔵して、必要なときに利用するという方法が有効になります。
 蓄電池には数多くの種類があり、従来の鉛蓄電池、リチウムイオン電池、ニッケル電池、NAS(ナス)電池、レドックスフロー電池が開発、実用化されています。また、導入規模もメガソーラーやウインドファームに併設する大型の蓄電システムや家庭用の小型のシステム、電気自動車など様々な蓄電池が開発されています。製造コストの低下、長寿命化、高効率化、エネルギー密度の向上が今後の技術的な課題です。


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定期広報誌「Focus NEDO」第45号より