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NEDOのがん対策プロジェクトの現状 デジタル病理学ががん診断を変える 進化するPETによる画像診断 血液検査でがんを見つける より負担の少ない治療を実現する/診断・治療マネジメントシステムの構築へ

弓取 修二

インタビュー記事

(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) バイオテクノロジー・医療技術部
医療技術・機器デバイスグループ 主任研究員 弓 取 修 二


弓取 修二(ゆみとり しゅうじ)プロフィール●2001年7月よりNEDO入構。企画調整部、環境調和型技術開発室、研究評価部、新エネルギー技術開発、スマートコミュニティ部蓄電技術開発室長などを経て、2011年4月より現職。

NEDOのがん対策プロジェクトの現状

がんの診断から治療までのスムーズな一体化を目指す

 日本人の死因の3分の1は「がん」と言われており、今後もがんによる死亡率は増加する傾向にあります。中でも、とりわけ肺がん、肝がん、膵がんについては、5年生存率が低く、これら予後の特に悪いがんを対象に、できる限り早い段階での診断ができ、身体への負担も少ない治療を可能とする治療技術を実現することが極めて重要となっています。
 このような背景の下、NEDOは、2010年度から5年間の計画で「がん超早期診断・治療機器の総合研究開発」プロジェクトを推進しています。このプロジェクトでは、正確な判定が難しい、より早期のがんに対し、再現性良くしかも高い信頼性で判定するための「病理画像認識システム」、がんの形状、位置、悪性度に関する情報を捉える「画像診断システム」、がんの性状、位置などの情報を血液中のがん分子・遺伝子から確実に取得する「血液中のがん分子・遺伝子診断を実現するための技術・システムの研究開発」、患者への負担がより少ない治療を目指した「高精度X線治療機器の開発」や、病巣付近の治療をピンポイントかつ正確に行うことができる「内視鏡下手術支援システム」を、大学や企業と連携して開発しています。
 本プロジェクトの成果によって、がんのより早期での診断・治療が可能になり、患者のQOL(生活の質)の向上にも貢献できると考えています。ここでは、プロジェクトの概要を中心にご紹介します。


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定期広報誌「Focus NEDO」第46号より