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MIRAIに搭載されている燃料電池スタック

step3 新たな利用形態を実証し、社会システムへ

水素エネルギーのメリットを、より多く享受できるようにするためには、水素利用の飛躍的な拡大が必要です。NEDOは、家庭用燃料電池、FCVに次ぐ水素利用の柱として、水素をガスタービン等で燃焼させて発電する、水素発電技術に着目しました。

ガスタービン発電において水素ガスを使用することにより、水素の利用を大幅に拡大し、発電段階でのCO2排出量を低減することができます。

大規模な水素供給を目指す

また、水素発電の導入により、安定的かつ大規模な水素需要が見込まれます。NEDOは、海外の未利用エネルギーを水素に変換して長距離輸送を行い、国内に供給する大規模なサプライチェーン構築のための技術開発に着手しました。大規模な水素供給が実現すれば、水素コストの低下等により、FCV等、他の水素利活用分野への波及効果も期待できます。

水素は体積当たりのエネルギー密度が天然ガスの3分の1程度と低く、これをどのような手段で高い密度に維持し、輸送・貯蔵するかが課題となります。水素の輸送・貯蔵にはさまざまな方法が考えられますが、海外からの輸送においては、液化水素や有機ハイドライドによる輸送が有望と考えられています。

水素の製造については、海外の未利用エネルギーである褐炭や副生水素、原油随伴ガス等からの水素製造を目指します。これにより、十分に活用されていないエネルギー源の活用が可能となり、エネルギー供給源の多様化にも役立ちます。

再生可能エネルギーを活用

NEDOは、貯めやすい、運びやすいといった水素の優れた特徴を生かし、再生可能エネルギーを水素に変換し利用するシステム「Power to Gas」の研究開発を行っています。このシステムにより、再生可能エネルギーの変動する出力の吸収や、エネルギーの長距離輸送が可能になります。再生可能エネルギーを最大限に活用しつつ、新たな社会システムとして導入することを目指します。

NEDO新エネルギー部 燃料電池・水素グループ

「水素エネルギーシステム技術開発」
プロジェクトマネージャー

大平 英二

「大規模水素エネルギー利用技術開発」
プロジェクトマネージャー

吉積 潔

大規模水素サプライチェーンのイメージ図

定期広報誌「Focus NEDO」第57号より