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連載シリーズインタビュー(Focus NEDO53号より)

新エネルギー 大量導入時代の到来 NEDOの取り組みと今後の展開
橋本氏写真

“新エネルギー”の名を冠したNEDOは1980年の設立以来、新エネルギーの開発を精力的に行ってきた。NEDOにとって創業事業といっていい。
東日本大震災以降、国民の新エネルギーに対する関心は高まっている。また、2012年には固定価格買取制度(FIT)が導入され、日本の新エネルギーは新しい時代を迎えたといえる。
NEDOの活動と今後の展開について、NEDO新エネルギー部の橋本道雄部長に聞いた。


<Profile>1989年、通商産業省入省。工業技術院サンシャイン計画推進本部、公益事業部ガス技術安全課等を歴任。2010年、国際再生可能エネルギー機関(IRENA)技術・イノベーション部門長を経て、2012年からNEDOへ出向。2013年、国際水素燃料電池パートナーシップ議長に就任。

(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
新エネルギー部 部長  橋 本  道 雄

世界が注目する日本の新エネルギーへの取り組み

――新エネルギー部ではどのようなことに取り組んでいるのでしょうか。

太陽光発電設備の累積導入量

橋本 我々、新エネルギー部は太陽光、風力、地熱、バイオマスなどを担当しています。いずれも自然の力を使ったクリーンなエネルギーで、かつエネルギーの安定供給に大いに貢献します。そのほか、燃料電池や水素技術の開発も進めています。

――これまでの活動とその成果について教えてください。

橋本 開始当時はいずれも未熟な技術でしたが、産学官が一緒になって開発を進め、実際に使えることを実証してきました。例えば、太陽電池は当初は小さく高価だったため、人工衛星にしか載せることができませんでした。それが今や、多くの一般住宅の屋根に載っています。ここまで普及したことは、NEDOの成果の一つだと考えています。また、風力や地熱についても然りです。
 ここまで幅広く、かつ深く新エネルギーに携わっている機関は少なく、世界各国に格好のモデルを示しているともいえます。実際に、UAEでマスダール計画というカーボン・フリー都市のプロジェクトが始まっていますが、まず日本のNEDOを徹底的に研究することから始めたそうです。


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定期広報誌「Focus NEDO」第53号より