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藻油をつくる独自の技術で日本がバイオ燃料導入大国に

2020年までに技術を確立し、2030年をめどに大量生産を目指す

微細藻類の屋外での培養槽  太陽光や風力などの再生可能エネルギーから電力への変換が進展している一方で、ガソリン、軽油やジェット燃料など輸送用の石油由来液体燃料の代替となるバイオ燃料を生み出すことが可能なのは、再生可能エネルギーの中では、バイオマスだけです。
 そのバイオ燃料の中で、NEDOが特に力を入れているのは微細藻類が生産する油脂を活用したバイオ燃料製造技術開発です。というのも、微細藻類は植物栽培に適さない土地で育成できるため食糧生産と競合しないこと、単位面積当たりのエネルギー収率を比較すると油糧植物よりも高く、二酸化炭素固定への寄与度が高いといったことから、将来的に有望であるバイオ燃料製造技術に発展すると考えているためです。
藻類から精油した油  現在、油脂生産能力に優れる5種の微細藻類を軸に、屋外での安定的かつ効率的な微細藻の培養技術開発、低コストな藻体の回収および油脂抽出技術開発を進めています。次の段階としては、5種の事業適用性等を評価しつ つ、将来の商用化を想定し、屋外での大規模培養での課題抽出(他生物等の混入影響および対策、年間を通じた稼働時間、生産性の確認等)のため1000㎡程度の池をつくって実証試験をしようと考えています。
 計画としては、2020年までに微細藻屋外大量培養から油脂回収までの一貫生産技術を確立し、2030年までに藻油の商用規模大量生産を目指しています。価格については、1ℓ当たり100円程度と軽油並みにしたいと考えています。これにより、例えばジェット燃料で2030年に予測される販売量約500万㎘のうち、微細藻由来バイオジェット燃料で10%程度をまかなうことも不可能ではないと考えています。これに到達するにはさらなるコスト削減に資するさまざまな技術開発を行う必要があり、引き続き尽力する方針です。




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定期広報誌「Focus NEDO」第53号より