本文へジャンプ

1234567

地元の理解を深めて、ポテンシャルの高い地熱発電の利用を促進

日本の地熱資源量は2000万kWで米国、インドネシアに次いで第3位

鳴子温泉でのバイナリー発電実験機  地熱発電は、地下の地熱貯留層に井戸を掘って蒸気を取り出し、その蒸気でタービンを回して発電します。発電方式には200℃程度の蒸気を利用して発電するフラッシュ方式と、低沸点媒体のサイクルを利用して80~120℃の熱水でも発電できるバイナリー方式があります。一般にフラッシュは比較的発電規模が大きく、バイナリーは小規模です。
 ただ地熱発電は、あまり導入が進んでいないのが現状です。日本全体でも約50万kWと、原子力発電所の半基分しかありません。その理由として、開発リスクの高さや開発コストの大きさといったことが挙げられます。さらに、環境アセスメントをはじめ、地元との協調が必要で、初期調査から建設までに20年という長い時間がかかるといった課題も抱えています。
 NEDOは、効率的な発電設備の開発やシミュレーションソフトの開発を行って、建設コストの削減や環境アセスメント期間の短縮に取り組んでいます。バイナリー発電については比較的新しい技術ですので、いろいろな開発の取り組みを複数の場所で実施しています。
 また地熱発電の場合、技術開発はもちろんのこと、地元の理解が特に重要と考えており、そのための活動にも力を入れています。例えば、宮城県の鳴子温泉に3kWのバイナリー発電装置を設置して実証試験を行い、地熱発電の有用性をPRしています。大規模フラッシュ方式は建設に時間がかかりますので、まずはバイナリー発電で実績を積み、地熱発電について理解を深めてもらった上で、いずれはフラッシュ方式の建設という流れもあるでしょう。
 日本は火山国ということもあり、地熱資源量は2000万kWを超えます。これは世界でも米国、インドネシアに次いで3番目の規模ですが、実現した発電能力では世界第8位。これからもNEDOは、ポテンシャルの高い地熱発電の技術開発に多角的に取り組んでいきたいと考えています。

フラッシュ方式の概念図 バイナリー方式の概念図


≪≪ 【前ページ】藻油をつくる独自の技術で日本がバイオ燃料導入大国に

【特集ページ目次へ戻る】



定期広報誌「Focus NEDO」第53号より