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欧州事務所:未来を見据えて変化する社会で、日本の技術を多角的に生かす

フランス リヨン市に建設中のポジティブ・エナジー・ビルディング(PEB)の完成予想図  欧州には、自由化されたエネルギー市場や新しいタイプの環境規制など、日本と異なるビジネス環境があり、成熟した社会でありながらも、こうした環境に対応したイノベーティブな技術やビジネスモデルが生まれています。また欧州委員会は、フレームワークプログラムと呼ばれる助成制度を通じて、EU加盟国の共同研究開発などを強力にバックアップしており、イノベーション促進に対して中長期にわたる大規模な支援を行っています。今年からは「Horizon 2020」というプログラムがスタートしています。こうした欧州の情勢は、産学官のさまざまなプレーヤーによるイノベーションを考えていく上で、わが国にとって大変参考になると思います。
 ロボットスーツHAL®の写真 欧州事務所が携わっている事業として、最近ではスマートコミュニティとロボット分野での実証事業のウェイトが高まっています。スマートコミュニティ分野ではフランス、スペイン、イギリスで、ロボット分野ではドイツ、デンマークで実証事業が始まりました。スマートコミュニティやスマートシティは、エネルギー市場の自由化やFITによる再生可能エネルギーの大量導入によって新たな課題に直面する欧州にとって戦略的に重要な分野に位置付けられています。また、分権の進んでいる地方自治体の環境意識がとても高いことから、各地の特徴を生かしたさまざまな取り組みが進められています。NEDOは、これらの先進的な自治体とタッグを組んで、わが国の優れた省エネ、系統制御技術と現地企業の技術を組み合わせた、スマートビルや電気自動車インフラ、小口電力のアグリゲーションなどのビジネスモデルの構築を目指しています。
スペインでの電気自動車の写真  また、欧州でも高齢化が大きな社会問題であり、福祉・医療の現場では、日本のロボット技術の導入に注目が集まっています。ドイツやデンマークでは、新たな技術導入に積極的な地域の病院・施設と連携しています。日本企業にとっても欧州のビジネス環境や欧州企業との協業を通じ、次の成長につながる糸口を得る機会となるでしょう。さまざまなレベルで日欧の強みを生かしたパートナーシップを組めるよう、NEDOが橋渡し役を担うことがますます重要になってくると思います。



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定期広報誌「Focus NEDO」第54号より