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分野分野

写真2点  2013年2月下旬、茨城県つくば市の産業技術総合研究所のテストコースで、大型トラック3台と小型トラック1台が隊列を組んで時速80kmで自動運転する走行実験を公開しました。車間距離は4m。人間ではとても運転不可能な間隔ですが、車間距離を詰めて走行すると、車群の空気抵抗が大幅に減って15%以上の燃費向上が図れる上に、道路容量の増大による渋滞緩和などが期待できます。
 日本のCO2排出量の20%は自動車によるもので、その削減と省エネルギーが課題です。NEDOは2008年度から、エネルギーITS推進事業の中で運転制御・隊列走行に関する研究開発を研究機関、民間企業や大学と共同でスタートしました。そしてこのたび、世界トップレベルの技術である車間距離4mでのトラックの自動隊列走行技術の開発に成功しました。
 この自動隊列走行技術は、大きく分けて4つの技術から構成されています。1つ目は隊列形成。つまりどのように車群を組むか。2つ目が車間距離維持制御。車車(車両)間通信技術などを使って、いかに車間距離を短くし、かつ安全に制御するか。車間距離を詰めると、人間が運転できる限界を超えてしまうため、自動でアクセルとブレーキを制御します。3つ目が車線保持制御で、ハンドル操作を自動制御します。そして、4つ目が衝突回避制御の技術です。
 隊列走行するトラックには多くのセンサーやカメラ、レーダーが搭載されています。それらを利用して、車線や前方の車や障害物を認識し、その情報を基に各車両のハンドル操作や加減速を連携制御します。
 このような技術が実用化されれば、燃費向上だけでなく、安全性の向上や運転手の負担軽減にも役立ちます。
 実用化の姿は、速度・車間距離制御から始めて、将来的には操舵制御の自動化も目指します。最近、自動車の技術革新にはめざましいものがありますが、今回のような研究開発が一役買っているのです。
隊列走行に要求される機能

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定期広報誌「Focus NEDO」第49号より