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実証事業のいま


太陽光発電の安定供給を目指して

■スマートビル、スマートハウスからスマートグリッドの可能性を探る

NEDO実証範囲

NEDO実証範囲

 ニューメキシコ州の商業ビルと一般住宅でそれぞれ、出力が不安定な太陽光発電による電力が配電系統へ大量に導入された場合の課題解決に向けた実証を行っています。
 アルバカーキでは、系統側の太陽光発電の変動をビルのガスエンジン発電機で吸収するようなアンシラリーサービスを提供できるビルの実証を進めています。非常時には電力系統から切り離して自立運転を行い、ビル全体の電力供給を行います。これまでに主にガスエンジンの機動性を利用した無遮断での自立運転への移行に成功しています。スマートビルの実証としては、世界最高レベルのものと言っていいでしょう。
アルバカーキサイトにおける商業ビル(メサデルソルセンタービル)
 ロスアラモスでは、実配電系統を利用し、系統用蓄電池や一般需要家のデマンドレスポンス(電力の供給量に応じて電力を利用する側が需要量を変動させること)により最適電力供給を行うスマートグリッドの実証を行っています。
ロスアラモスサイトにおける1MWの太陽光発電システム
 配電系統レベルのマイクログリッドとして、メガソーラーと蓄電池を組み合わせて潮流制御したことは世界初の成果です。また、蓄エネルギー機器やスマート家電を導入し家庭内エネルギーマネジメントシステム(HEMS; Home Energy Management System)により宅内のエネルギー消費量をコントロールするスマートハウスの実証を進めています。特に、系統側のマイクログリッドの制御システム(μ-EMS)とスマートハウスのHEMSが通信して、協調して運転する実験は世界に先駆けたものとなっています。
 ニューメキシコでの実証は大部分が3月で終了しますが、ロスアラモスでのデマンドレスポンス実証は一年延長する計画です。昨年7月から、住宅にスマートメーターを設置して実証に参加するボランティアを募ったところ、900世帯が参加してくれました。現在、データを収集中ですが、興味深い結果を得られつつあります。
 これまでにニューメキシコでの実証運転を通じて、現地に日本企業の実力を示すことが新たな商機の呼び込みにつながるなど、将来のビジネス展開に向けてのプラスの効果が現れつつあります。
 また、実証実験では、デマンドレスポンスなど、日本では実証が難しい点を中心に進めており、日本へのフィードバックができる面も多くあると期待を寄せています。



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定期広報誌「Focus NEDO」第52号より