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再生可能エネルギーを最大限に活用

■風力・太陽光の変動をEV の蓄電能力で吸収

夜間の余剰風力を活用したEV充電や風力発電の大量導入により顕在化する系統の周波数への影響等の緩和を目指す

 ハワイ州では、風力発電や太陽光発電など再生可能エネルギーの導入が進んでおり、2030年までに電力需要の40% 以上を再生エネルギーでまかなう計画となっています。その背景には、化石燃料への高い依存度による環境への悪影響や、島国特有の課題として輸送コスト増による燃料費高騰への懸念があります。
EVの充電制御などによる系統機器に負荷をかけないシステムを構
 マウイ島はハワイ州で2番目に大きな島で、現在90〜200MWの電力需要のうち30MWを風力発電によってまかなっています。2015年には71MWまで拡充される見通しです。ただ、需要が少ない時間帯の電力余剰や発電量の変動にともなう周波数変動、配電網への過負荷など、必ずしも再生可能エネルギーを有効に活用できていなかったり、電力の安定供給を脅かしたりといった課題がすでに顕在化しています。
 NEDOのプロジェクトでは電力系統レベル、配電用変電所レベル、低圧変圧器レベルのそれぞれでスマートグリッドの実証を行います。例えば、電力系統レベルにおいては、EVMS(Electric Vehicle Management System)を導入し、需要が少ない夜間の余剰風力を活用するなど、需給バランスの中から最適なタイミングで電気自動車(EV; Electric Vehicle)の充電を行うように制御します。また、予想に反して風力発電が止まってしまう場合など、電力が不足している場合には充電を瞬時にストップし、島の電力需給バランスの最適化を図ったりします。
 プロジェクトに対する住民の関心は非常に高く、EVボランティアを募集したところ、190人がEVを自ら用意し、参加の意思を示してくれました。
 今後の分析・評価結果を基に、マウイ島と同様な環境をもつ島々や亜熱帯地域に対し、低炭素社会を実現するシステムとしてビジネスモデルの構築や展開を図りたいと考えています。



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定期広報誌「Focus NEDO」第52号より