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古都に未来型の都市モデルを構築

■4つのTaskからなる実証事業に現地も大きな期待を寄せる

欧州の高い環境目標やグランリヨンの環境都市構想と日本の先進的なエネルギー技術を融合させ、快適で環境に優しい未来型の都市モデルの構築を実証

 本実証事業は、コンフルエンス地区(面積150ヘクタール)で、電気自動車(EV;Electric Vehicle)や太陽光発電(PV;Photovoltaics)、スマートビルなどを利用して、未来型の都市モデルを構築しようというものです。
太陽光パネルやBEMS/HEMSおよび省エネ設備の導入による、ビル全体で消費するエ
 具体的には4つのTaskからなっています。Task1は再生可能エネルギーや蓄電池などを積極的に導入し、ビル内の消費量を上回るエネルギーを生み出すポジティブ・エナジー・ビルディング(PEB;Positive Energy Building)の建設。Task2はPVを活用したEV充電管理システムとEVカーシェアリングの導入。Task3は既存の住宅におけるエネルギー消費量の見える化による、住民の省エネ行動の促進。そしてTask4は前述のTask 1、2、3で収集するエネルギー情報をとりまとめ、地域全体で活用するための指標を提示するコミュニティ・マネジメント・システムの構築です。
 現在、Task2のEVカーシェアリングが一番進んでおり30台のEVを、登録した市民に利用してもらいデータを集積しているところです。またTask3のエネルギー消費量の見える化については、今夏に対象地区の住宅270戸にタブレットを配布し、消費電力のモニタリングを開始しようと考えています。「トリプル20」を掲げるヨーロッパにおいて、日本の技術で先駆的に実現することになるPEBは現在建設中で、2015年に完成する予定です。
 リヨン市では今、数十種類のスマートコミュニティ事業が行われていますが、この事業は目玉のプロジェクトとして位置づけられ、大きな期待が寄せられています。NEDOとしても、日仏共同で構築するこの未来型都市を世界に向けて発信し、ヨーロッパをはじめ世界の低炭素化に貢献していきたいと考えています。


※トリプル20:EUが掲げるエネルギー政策。2020年までに温室効果ガスを1990年比で排出量を20%削減し、再生可能エネルギーの比率を20%に高め、エネルギー効率の20%改善を目指す。

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定期広報誌「Focus NEDO」第52号より